Windows版「Adobe Reader」「Acrobat」のセキュリティアップデート公開(JVN)
IPA/ISECおよびJPCERT/CCは、Adobeから「Adobe Reader」および「Acrobat」における複数の脆弱性に関する情報「Security Bulletin APSB11-30」が公開されたことを受け、注意喚起をJVNで発表した。
脆弱性と脅威
セキュリティホール・脆弱性
「Adobe Reader X(10.1.1)およびそれ以前のWindows版、Macintosh版」「Adobe Reader 9.4.6 およびそれ以前のWindows版、Macintosh版、UNIX版」「Adobe Acrobat X(10.1.1)およびそれ以前のWindows版、Macintosh版」「Adobe Acrobat 9.4.6 およびそれ以前のWindows版、Macintosh版」には、複数の脆弱性(CVE-2011-2462、CVE-2011-4369)が存在する。これらの脆弱性が悪用されると、細工されたコンテンツを閲覧することで、リモートの攻撃者によって任意のコードを実行されたり、ユーザの権限昇格、任意のファイルやフォルダの作成、DoS攻撃を受けるといった可能性がある。JVNでは、Windows版Adobe Reader 9およびAcrobat 9を使用しているユーザは、Adobeが提供する情報をもとに各製品を最新版へアップデートするよう呼びかけている。なおAdobeによると、その他のバージョンは米国時間2012年1月10日に対策版がリリースされる予定。
《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》