DuquとStuxnetの新たな類似性、銀行顧客を狙う攻撃など紹介--月例レポート(カスペルスキー) | ScanNetSecurity
2024.05.13(月)

DuquとStuxnetの新たな類似性、銀行顧客を狙う攻撃など紹介--月例レポート(カスペルスキー)

カスペルスキーは、2011年11月度のマルウェアマンスリーレポートを発表した。

脆弱性と脅威 脅威動向
株式会社Kaspersky Labs Japan(カスペルスキー)は12月26日、ロシアKasperskyが11月13日に公開したリリースの抄訳として、2011年11月度のマンスリーレポートを発表した。レポートでは、Kaspersky Labのエキスパートが実施している解析調査により、DuquとStuxnetの新たな類似性が判明したという。どちらも攻撃を開始する際に未知の脆弱性を利用するが、Duquのケースでは当時未知であったWindowsの脆弱性を突くエクスプロイトをMicrosoft Word文書に仕込み、これをメールに添付する手法が取られていた。このことから、Duquはイランの企業や政府機関の活動に関連するデータを収集する目的で作成されたと結論づけている。

また、新たなアクティビティとして、画像内にステガノグラフィーを使用したラテンアメリカ発トロイの木馬が初めて確認されたことを挙げている。このトロイの木馬のファミリーはブラジルの銀行の顧客を標的としており、この技術はマルウェア解析システムの誤動作を誘発することと、暗号化された悪性ファイルを認識されないようにすることなどを目的としているという。このほか、ポルノ画像を餌にユーザに高額のサービスを利用させて金を搾り取るという不正アプリがSMS型トロイの木馬へ進化していることや、Mac向けの海賊版ソフトウェアに悪意のあるプログラム「Backdoor.OSX.Miner」が発見されたことなどを紹介している。

《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

関連記事

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 護衛艦いなづまの艦長、資格のない隊員を特定秘密取扱職員に指名し懲戒処分

    護衛艦いなづまの艦長、資格のない隊員を特定秘密取扱職員に指名し懲戒処分

  2. デジサートのEV証明書の記載フォーマットに誤り、再発行とサーバへの入れ替え呼びかけ

    デジサートのEV証明書の記載フォーマットに誤り、再発行とサーバへの入れ替え呼びかけ

  3. 東京電力エナジーパートナー、電力・ガス取引監視等委員会からの報告徴収に対する報告書提出

    東京電力エナジーパートナー、電力・ガス取引監視等委員会からの報告徴収に対する報告書提出

  4. ランサムウェア被害の原因はスターティア社の UTM テストアカウント削除忘れ

    ランサムウェア被害の原因はスターティア社の UTM テストアカウント削除忘れ

  5. 豊島のサーバにランサムウェア攻撃、復旧済みで業務に影響なし

    豊島のサーバにランサムウェア攻撃、復旧済みで業務に影響なし

  6. 新日本プロレスリングオフィシャルファンクラブ会員情報を保存した USB メモリ紛失

    新日本プロレスリングオフィシャルファンクラブ会員情報を保存した USB メモリ紛失

  7. AI とドローン利活用最悪事例 ~ 米保険会社 住宅空撮し保険契約 猛烈却下

    AI とドローン利活用最悪事例 ~ 米保険会社 住宅空撮し保険契約 猛烈却下

  8. テレビ宮崎グループ会社にランサムウェア攻撃、請求書発行システムを停止

    テレビ宮崎グループ会社にランサムウェア攻撃、請求書発行システムを停止

  9. 北 中華製AIを攻撃活用/北 DMARC不正利用/北 日本のアニメ制作関与か ほか [Scan PREMIUM Monthly Executive Summary 2024年4月度]

    北 中華製AIを攻撃活用/北 DMARC不正利用/北 日本のアニメ制作関与か ほか [Scan PREMIUM Monthly Executive Summary 2024年4月度]

  10. ホビー・キャラクター関連商品販売 アルジャーノンプロダクトのホームページで不正アクセスが原因の表示トラブル

    ホビー・キャラクター関連商品販売 アルジャーノンプロダクトのホームページで不正アクセスが原因の表示トラブル

ランキングをもっと見る