Intel CPUで動作する64bit OSや仮想化環境に権限昇格の脆弱性(JVN) | ScanNetSecurity
2024.05.09(木)

Intel CPUで動作する64bit OSや仮想化環境に権限昇格の脆弱性(JVN)

IPAおよびJPCERT/CCは、Intel CPUで動作する複数の64bit OSや仮想化環境に権限昇格の脆弱性が存在するとJVNで発表した。

脆弱性と脅威 セキュリティホール・脆弱性
独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は6月13日、Intel CPUで動作する複数の64bit OSや仮想化環境に権限昇格の脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。影響を受ける製品はXen、FreeBSD Project、Microsoft、Red Hat、SUSE Linux、VMware、AMDなど複数が存在する。

Intel CPUで動作する環境において「ring3」で実行されるプロセスは、細工されたスタックフレームを用意して、一般保護違反の発生時に「ring0」で実行されるKernelプロセスに使用させることが可能となる脆弱性(CVE-2012-0217)が存在する。この脆弱性が悪用されると、一般ユーザによって特権を取得されたり、仮想化環境においてゲストOS上からホストOSを操作される可能性がある。JVNでは、各開発者の提供する情報をもとに適切な対策を行うよう呼びかけている。

追記(6月15日13時):
なお、Xen及びVMwareは仮想環境上で動作するゲストOSにより影響を受ける可能性があるが、製品自体に脆弱性は存在しない。

追々記(6月15日15時):
JVNの6月15日午後の追記によれば、VMware、AMDは本脆弱性の影響を受けないとのこと。

《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

関連記事

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 護衛艦いなづまの艦長、資格のない隊員を特定秘密取扱職員に指名し懲戒処分

    護衛艦いなづまの艦長、資格のない隊員を特定秘密取扱職員に指名し懲戒処分

  2. ランサムウェア被害の原因はスターティア社の UTM テストアカウント削除忘れ

    ランサムウェア被害の原因はスターティア社の UTM テストアカウント削除忘れ

  3. 「意識を高揚させよう」と思い特定秘密の情報を知るべき立場にない隊員に特定秘密の情報を漏らす、懲戒処分に

    「意識を高揚させよう」と思い特定秘密の情報を知るべき立場にない隊員に特定秘密の情報を漏らす、懲戒処分に

  4. 社内不正 1位 情報持ち出し・2位 横領・3位 労働問題 ~ 被害企業 230 社調査

    社内不正 1位 情報持ち出し・2位 横領・3位 労働問題 ~ 被害企業 230 社調査

  5. メディキットホームページに不正アクセス、閲覧障害に

    メディキットホームページに不正アクセス、閲覧障害に

  6. 今日もどこかで情報漏えい 第23回「2024年3月の情報漏えい」なめるなという決意 ここまでやるという矜恃

    今日もどこかで情報漏えい 第23回「2024年3月の情報漏えい」なめるなという決意 ここまでやるという矜恃

  7. Proofpoint Blog 36回「身代金を払わない結果 日本のランサムウェア感染率減少? 感染率と身代金支払率 15 ヶ国調査 2024」

    Proofpoint Blog 36回「身代金を払わない結果 日本のランサムウェア感染率減少? 感染率と身代金支払率 15 ヶ国調査 2024」

  8. 日本は悪意ある内部犯行による漏えいが 12 ヶ国中最小、プルーフポイント「Data Loss Landscape 2024(情報漏えいの全容)」日本語版

    日本は悪意ある内部犯行による漏えいが 12 ヶ国中最小、プルーフポイント「Data Loss Landscape 2024(情報漏えいの全容)」日本語版

  9. デジサートのEV証明書の記載フォーマットに誤り、再発行とサーバへの入れ替え呼びかけ

    デジサートのEV証明書の記載フォーマットに誤り、再発行とサーバへの入れ替え呼びかけ

  10. 経団連、個人情報保護法に基づく漏えい報告や本人通知にリソースを割く現状を問題視

    経団連、個人情報保護法に基づく漏えい報告や本人通知にリソースを割く現状を問題視

ランキングをもっと見る