権威・キャッシュDNSサーバの兼用による危険性について注意喚起を発表(JPRS) | ScanNetSecurity
2025.10.04(土)

権威・キャッシュDNSサーバの兼用による危険性について注意喚起を発表(JPRS)

JPRSは、「権威・キャッシュDNSサーバの兼用によるDNSポイズニングの危険性について」を発表した。特定の環境で、DNSポイズニング(毒入れ)やドメイン名の引っ越しが妨げられる危険性があるという。

脆弱性と脅威 セキュリティホール・脆弱性
株式会社日本レジストリサービス(JPRS)は7月4日、「権威・キャッシュDNSサーバの兼用によるDNSポイズニングの危険性について」を発表した。これは、レンタルサーバサービスやDNSアウトソーシングサービスなどにおいて、事業者が顧客のドメイン名(ゾーン)を収容するための権威DNSサーバと、顧客のPCやサーバに名前検索サービスを提供するキャッシュDNSサーバを同一のサーバで兼用している場合、いわゆるDNSポイズニング(毒入れ)や、ドメイン名の引っ越しが妨げられる危険性があるというもの。

特に、事業者が提供するサービスやシステムにおいて顧客が作成するゾーンの内容のチェックや制限が不十分であった場合、任意の名前に対するDNSポイズニングの恐れがあるため、極めて危険な状態となる。DNSポイズニングが成立した場合は、アクセスの誘導やフィッシング、クッキーの改変、メールの盗難、SPFレコードの偽装による成りすましメールの発信などに悪用される危険性がある。また、ドメイン名の引っ越しが妨げられることで、当該ドメイン名の運用に悪影響を及ぼす危険性がある。JPRSでは、同サービスが6月22日に公開したドメイン名ハイジャックの危険性への対策に加え、当該権威DNSサーバとキャッシュDNSサーバの分離が必要としている。

《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

関連記事

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. ガートナー、2025 年版の日本におけるセキュリティのハイプ・サイクル発表

    ガートナー、2025 年版の日本におけるセキュリティのハイプ・サイクル発表

  2. 日本語2バイト文字の防壁が消失 日本プルーフポイント 増田幸美が考える「最も狙われる日本に必要な守りの再定義」

    日本語2バイト文字の防壁が消失 日本プルーフポイント 増田幸美が考える「最も狙われる日本に必要な守りの再定義」PR

  3. 諭旨解雇処分 ~ 電気通信大学 准教授 共同研究先の企業に秘密を漏えい

    諭旨解雇処分 ~ 電気通信大学 准教授 共同研究先の企業に秘密を漏えい

  4. 業務目的外でパソコンを利用中に詐欺サイトに接続 ~ 委託事業者パソナの従業員

    業務目的外でパソコンを利用中に詐欺サイトに接続 ~ 委託事業者パソナの従業員

  5. Microsoft が土壇場で譲歩 欧州 Windows 10 ユーザーだけに猶予措置

    Microsoft が土壇場で譲歩 欧州 Windows 10 ユーザーだけに猶予措置

ランキングをもっと見る
PageTop