脆弱性件数は減少傾向、ただしCMS関連の被害が増加--IPA四半期レポート(IPA)
IPAは、2012年第2四半期における「ソフトウェア等の脆弱性関連情報に関する届出状況」を発表した。
調査・レポート・白書・ガイドライン
調査・ホワイトペーパー
ソフトウェア製品の脆弱性の届出に関して、JPCERT/CCが調整を行い、製品開発者が修正を完了し、2012年第2四半期にJVNで対策情報を公表したものは33件(累計639件)。Webサイトの脆弱性関連情報の届出に関して、IPAがWebサイト運営者に通知を行い、2012年第1四半期に修正を完了したものは192件(累計4,265件)であった。また2012年は、CMSやCMSのプラグインの脆弱性を悪用した攻撃による被害が確認されている。過去1年間に受理したソフトウェア製品の届出において、CMSもしくはCMSプラグインにおける脆弱性の届出は169件のうち22件(13%)であり、全届出に占める割合は少ない状況。今四半期に受理したソフトウェア製品の届出42件においては、9件(21%)がCMSもしくはCMSのプラグインにおける脆弱性の届出となり、全届出に占める割合が多くなっている。9件の脆弱性の種類は「クロスサイト・スクリプティング」が6件、「セッション管理の不備」が2件、「任意のプログラム実行」が1件であった。
《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》
関連記事
この記事の写真
/