工藤伸治のセキュリティ事件簿 シーズン4 「超可能犯罪」 第10回「サイバー空間におけるデータ同定問題」 | ScanNetSecurity
2026.07.21(火)

工藤伸治のセキュリティ事件簿 シーズン4 「超可能犯罪」 第10回「サイバー空間におけるデータ同定問題」

あるはずない、と思わず言いそうになったが、可能性を否定はできないことにすぐ気がついた。オレは、しばらく絶句した。

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今回は、盗みやすい上に他から入手することが困難な個人情報だったから、「サイバー空間におけるデータ同定問題」が発生している可能性は全く考えていなかった。だが、どんな場合でも個人情報の漏洩なら可能性は常にある。

「誰かが他から同じ情報を入手した可能性ってあるのか?」

「全社員が結託して、自分の個人情報を提供した可能性もあります」

「は? なに言ってんの」

「氏名、住所、電話番号、メールアドレス、生年月日なら自分でわかります。全社員が自分の情報を提供すれば、今回流出したデータと同じものを作れます」

あるはずない、と思わず言いそうになったが、可能性を否定はできないことにすぐ気がついた。オレは、しばらく絶句した。

《一田和樹》

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