工藤伸治のセキュリティ事件簿 シーズン4 「超可能犯罪」 超可能犯罪 第11回「動機」 | ScanNetSecurity
2026.06.27(土)

工藤伸治のセキュリティ事件簿 シーズン4 「超可能犯罪」 超可能犯罪 第11回「動機」

「ひとりずつの情報をどっかに売っていたのかもしれません。ネットで電話番号や職場、住所を調べる怪しいサービスがあるじゃないですか。ああいうのの隠れた協力者になっていて、頼まれると社員データを検索して、ヒットしたらその人の情報を売るんですよ」

特集 フィクション
>>第 1 回から読む

「不審なアクセスって全件ダウンロードするとかですよね。ひとりずつの情報をどっかに売っていたのかもしれません。ネットで電話番号や職場、住所を調べる怪しいサービスがあるじゃないですか。ああいうのの隠れた協力者になっていて、頼まれると社員データを検索して、ヒットしたらその人の情報を売るんですよ。これだと、一度に全員のデータをダウンロードするわけじゃないから、目立たないでしょう。というか普通の使い方ですよね」

「ああ、まあそうだな。で?」

「だから、その怪しいアルバイトがばれそうになったんです。サービス業者が摘発されたとかで。まるごと漏洩させちゃえば、逆に犯人を特定できないだろうと考えたのかもしれないです」

「でも、漏洩したのは、過去に依頼を受けたよりも後だから、怪しいサービス業者の過去の受注データを見れば一発で違うってわかるだろ」

「あれ? そういえばそうですね」

沢近は、腕組みして首をひねった。こいつの発想はとっぴなので、参考になることもあるが、今みたいに見当外れになることもある。

「なにかもっと大きな事件を隠すためのものだとか」

《一田和樹》

関連記事

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. セキュリティシステムの誤検知で「お問い合わせ内容の通知メール」が不通に

    セキュリティシステムの誤検知で「お問い合わせ内容の通知メール」が不通に

  2. KDDIのISP事業者向けメールシステムに不正アクセス、最大1,422万件のメールアドレス・パスワードが漏えいした可能性

    KDDIのISP事業者向けメールシステムに不正アクセス、最大1,422万件のメールアドレス・パスワードが漏えいした可能性

  3. 個人情報部分を非表示処理にとどめた状態を削除済みと誤認 ~ 川越商工会議所で会員データを外部に送信

    個人情報部分を非表示処理にとどめた状態を削除済みと誤認 ~ 川越商工会議所で会員データを外部に送信

  4. 山一電機 フィリピン子会社にランサムウェア攻撃、ログの暗号化と削除が行われ初期侵入経路の完全な特定に至らず

    山一電機 フィリピン子会社にランサムウェア攻撃、ログの暗号化と削除が行われ初期侵入経路の完全な特定に至らず

  5. 狙われたのは忘れられたシステム ~ サイバー攻撃被害企業が語ったインシデント対応の現実

    狙われたのは忘れられたシステム ~ サイバー攻撃被害企業が語ったインシデント対応の現実

ランキングをもっと見る
PageTop