工藤伸治のセキュリティ事件簿 シーズン4 「超可能犯罪」 第17回「待っていたもの」 | ScanNetSecurity
2026.09.21(月)

工藤伸治のセキュリティ事件簿 シーズン4 「超可能犯罪」 第17回「待っていたもの」

そして、数日後待っていたものが届いた。オレがいつも最初に頼むものだ。

特集 フィクション
>>第 1 回から読む

そして、数日後待っていたものが届いた。オレがいつも最初に頼むものだ。今回はうっかり忘れていたのだが。身上調査だ。オレは自分の関わった案件では、必ず全員の身上調査を行うことにしている。関係者の前職、家族構成、資産状況などをチェックする。関係者の中に犯人がいる可能性は常にあるし、犯人でないしにしても犯人に情報を流している可能性もある。まず身近なところから疑ってかからなければならない。因果な商売だと思うが、その化かし合いは嫌いではない。

といっても今回調査する相手は、大島と人事担当の山崎勝己、広報担当の谷川広樹くらいだ。

調査結果を見ると、全員妻帯者で子供がおり、多額の借金持ちだった。借金といっても、持ち家のローンなら普通だが、そうではない借金もあった。おそらく遊ぶための金だろう。個人金融にも手を出していた。いずれも100~200万円。今の会社に勤めている限り、返済は無理ではないが、これから子供にも金がかかるし、決して楽ではないだろう。もしも、今回の事件がなにか裏のアルバイトがらみだとしたら全員に金がほしいという動機があることになる。

もちろん、その他の社員にだって、同じような動機がありうるわけなので、まったくもって状況は進展していない。

この「誰でも犯人になれる」状況をなんとかしてほしい。

《一田和樹》

関連記事

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. さくらインターネットが不正アクセス調査結果を発表「さくらのレンタルサーバ」全サーバ再構築など再発防止策を掲げる

    さくらインターネットが不正アクセス調査結果を発表「さくらのレンタルサーバ」全サーバ再構築など再発防止策を掲げる

  2. xxx.soumu.go.jp などのサブドメインも拒否に ~ 総務省を装うフィッシングメール対策強化

    xxx.soumu.go.jp などのサブドメインも拒否に ~ 総務省を装うフィッシングメール対策強化

  3. 杉並区の委託事業者へのランサムウェア攻撃、サーバ内の全データが暗号化被害

    杉並区の委託事業者へのランサムウェア攻撃、サーバ内の全データが暗号化被害

  4. イギリス政府「パスワード廃止」本格開始

    イギリス政府「パスワード廃止」本格開始

  5. IPA「経営者のためのランサムウェア対策ハンドブック」公開 ~ 脅威に立ち向かうには経営者の関与が不可欠

    IPA「経営者のためのランサムウェア対策ハンドブック」公開 ~ 脅威に立ち向かうには経営者の関与が不可欠

ランキングをもっと見る
PageTop