SSH Tectia Server における SSH パスワード認証回避の脆弱性(Scan Tech Report) | ScanNetSecurity
2026.09.04(金)

SSH Tectia Server における SSH パスワード認証回避の脆弱性(Scan Tech Report)

SSH Tectia Server に SSH のパスワード認証を回避可能な脆弱性が報告されました。

脆弱性と脅威 エクスプロイト
1.概要
SSH Tectia Server に SSH のパスワード認証を回避可能な脆弱性が報告されました。
リモートの第三者に利用された場合、管理者権限でシステムに不正にアクセスされ、システムを完全に制御される可能性があります。
この脆弱性は、0-Day エクスプロイトとして Kingcope 氏が 2012/12/1 にメーリングリスト (Full Disclosure など) に投稿し、SSH Communications Security が 2012/12/5 にアドバイザリと共に解消バージョンの SSH Tectia Server を公開した問題となります。
脆弱性の悪用は容易であり、また悪用された場合の影響度が高いため、影響を受けるバージョンの SSH Tectia Server でパスワード認証を利用するユーザは可能な限り以下の対策を実施することを推奨します。


2.深刻度(CVSS)
9.3
http://nvd.nist.gov/cvss.cfm?version=2&name=CVE-2012-5975&vector=%28AV%3AN/AC%3AM/Au%3AN/C%3AC/I%3AC/A%3AC%29


3.影響を受けるソフトウェア ※
SSH Tectia Server 6.0.19 以前
SSH Tectia Server 6.1.12 以前
SSH Tectia Server 6.2.5 以前
SSH Tectia Server 6.3.2 以前

※1 Linux/UNIX プラットフォームのみ影響を受けます。Windows および z/OSプラットフォームの SSH Tectia Server は、この脆弱性の影響を受けません。


4.解説
SSH Tectia Server には、ユーザのパスワード変更機能である SSH USERAUTH CHANGE REQUEST ルーチンの実装に不備があります。
このため、SSH2_MSG_USERAUTH_PASSWD_CHANGEREQ リクエストを介してパスワード変更処理を不適切に呼び出すことで、パスワード認証を回避可能な脆弱性が存在します。

この脆弱性を利用することで、リモートの攻撃者は、root ユーザとしてパスワードを使わずに、標的システムにアクセスし、システムを完全に制御することが可能となります。

なお、Linux/UNIX プラットフォームの SSH Tectia Server においてパスワード認証を利用する環境のみが、この脆弱性の影響を受けます。キーボードインタラクティブ認証、GSSAPI、あるいは公開鍵認証を利用する環境では、この脆弱性の影響を受けません。


5.対策
以下の Web サイトより、下記のバージョンの SSH Tectia Server を入手し、アップデートすることで、この脆弱性を解消することが可能です。

* SSH Tectia Server 6.0.20 以降 ※2
* SSH Tectia Server 6.1.13 以降 ※2
* SSH Tectia Server 6.2.6 以降
* SSH Tectia Server 6.3.3 以降

Customer Download Center:
https://downloads.ssh.com/

または、以下の Web サイトを参考に設定ファイル (ssh-server-config.xml) 内の をコメントアウトし、パスワード認証ではなく別の認証方式 (キーボードインタラクティブ認証、GSSAPI、公開鍵認証)を利用するよう設定変更することで、この脆弱性を回避することが可能です。

Full Disclosure 2012/Dec/64
http://seclists.org/fulldisclosure/2012/Dec/64

あるいは、送信元の IP アドレスを制限することでも、この脆弱性による影響を緩和することが可能です。

※2 SSH Tectia Server 6.0.x/6.1.x は、既に SSH Communications Securityによる通常サポートが終了しており、当該バージョンは長期サポート (LTS) リリースでの対応となっています。


6.ソースコード
(Web非公開)

(執筆:株式会社ラック サイバー脅威分析センター

※Web非公開該当コンテンツ閲覧をご希望の方はScan Tech Reportにご登録(有料)下さい。

Scan Tech Report
http://scan.netsecurity.ne.jp/archives/51916302.html

《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

関連記事

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 日本交通への不正アクセス、保有ファイルの一部が外部流出

    日本交通への不正アクセス、保有ファイルの一部が外部流出

  2. ドライブレコーダーで紙片が飛ばされていく様子を確認 ~ 救急車の救急出場時に指令書を紛失

    ドライブレコーダーで紙片が飛ばされていく様子を確認 ~ 救急車の救急出場時に指令書を紛失

  3. 東京都管工事工業協同組合ウェブサイトが改ざん、CMS の脆弱性を悪用

    東京都管工事工業協同組合ウェブサイトが改ざん、CMS の脆弱性を悪用

  4. 離れて暮らす家族をリモートサポート ~ リモートデスクトップサービス「Splashtop Shield 5 台用」提供開始

    離れて暮らす家族をリモートサポート ~ リモートデスクトップサービス「Splashtop Shield 5 台用」提供開始

  5. メール配信システム「める配くん」の一部サーバに不正アクセス、配信先情報の一部が外部に取得されていた事実を確認

    メール配信システム「める配くん」の一部サーバに不正アクセス、配信先情報の一部が外部に取得されていた事実を確認

ランキングをもっと見る
PageTop