スマートフォンの不正アプリについてその手法と対策を解説(IPA) | ScanNetSecurity
2025.12.10(水)

スマートフォンの不正アプリについてその手法と対策を解説(IPA)

 IPA(情報処理推進機構)技術本部セキュリティセンターは1日、今月の呼びかけ「公式マーケット上の不正なアプリに注意!」を公開した。スマートフォン向けに増加傾向にある不正アプリについて、その手法と対策を解説するものとなっている。

製品・サービス・業界動向 業界動向
壁紙表示画面(接続中を意味するメッセージと、エラーを意味するメッセージ)
壁紙表示画面(接続中を意味するメッセージと、エラーを意味するメッセージ) 全 4 枚 拡大写真
 IPA(情報処理推進機構)技術本部セキュリティセンターは1日、今月の呼びかけ「公式マーケット上の不正なアプリに注意!」を公開した。スマートフォン向けに増加傾向にある不正アプリについて、その手法と対策を解説するものとなっている。

 IPAでは、Android OS向けの公式マーケット「Google Play」から、50万回以上もダウンロードされていた不正なアプリ「ポルノセクシーなモデルの壁紙」を発見。この不正アプリは、実行することで、スマートフォン内の位置情報やメールアドレスなどの情報が外部に送信されてしまうという。なお、このアプリは無料公開されていたが、現在は削除されているとのこと。当時この不正アプリの評価は、5.0満点中4.4、レビュー数が7,830と比較的良い評価で、安心してインストールしてしまった利用者が多いとIPAでは推測している。

 このアプリは、Wallpaper(壁紙)を謳っているにもかかわらず、端末情報の読み取りなど、アプリの機能としては不自然な許可などを求めている。しかしこれに気付かずインストールし起動してしまうと、壁紙が表示される裏で、メールアドレスや位置情報などの内容を窃取し、外部のサーバへ送信する。流出してしまうメールアドレスは、Android OSのスマートフォンを初期設定する際に必要となるGoogleアカウント用のメールアドレスとなる。

 IPAでは、「“Google Playからアプリをインストールすれば安全”と必ずしも言えない状況」だと指摘したうえで、「Android端末では、アプリをインストールする前に、アクセス許可を確認する」「信頼できる公式アプリマーケットからアプリをインストールする」「セキュリティソフトを導入する」といった対策を推奨している。

情報処理推進機構:情報セキュリティ:2013年3月の呼びかけ
http://www.ipa.go.jp/security/txt/2013/03outline.html

“Google Playからアプリをインストールすれば安全”と必ずしも言えない状況……IPAが指摘

《冨岡晶@RBB TODAY》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. ITコンサル企業、特別損失 73,000,000 円計上 ~ 連結子会社への不正アクセス受け

    ITコンサル企業、特別損失 73,000,000 円計上 ~ 連結子会社への不正アクセス受け

  2. 病院委託業者職員が受診者の氏名 性別 年齢ほかを SNS 投稿

    病院委託業者職員が受診者の氏名 性別 年齢ほかを SNS 投稿

  3. 不審な通信ログ検知し発覚 ~ 日本ビジネスシステムズに不正アクセス

    不審な通信ログ検知し発覚 ~ 日本ビジネスシステムズに不正アクセス

  4. 脅迫文がサーバに保存 ~ 東海大学委託先 東海ソフト開発にランサムウェア攻撃

    脅迫文がサーバに保存 ~ 東海大学委託先 東海ソフト開発にランサムウェア攻撃

  5. 伊予銀行の再委託先で使用していたローレルバンクマシン提供のクラウドサービスに身代金要求を伴う不正アクセス

    伊予銀行の再委託先で使用していたローレルバンクマシン提供のクラウドサービスに身代金要求を伴う不正アクセス

ランキングをもっと見る
PageTop