「Stuxnet」の最古のバージョンを発見、2007年から2009年に活動(シマンテック) | ScanNetSecurity
2025.10.04(土)

「Stuxnet」の最古のバージョンを発見、2007年から2009年に活動(シマンテック)

 シマンテックは1日、産業システムを標的にサイバー攻撃を行うマルウェア「Stuxnet」(スタックスネット)について、“最古のバージョン”といえるものを発見したとして、公式ブログで情報を公開した。

脆弱性と脅威 脅威動向
Stuxnet 0.5がイランのウラン濃縮施設に対して行った攻撃の戦略
Stuxnet 0.5がイランのウラン濃縮施設に対して行った攻撃の戦略 全 3 枚 拡大写真
 シマンテックは1日、産業システムを標的にサイバー攻撃を行うマルウェア「Stuxnet」(スタックスネット)について、“最古のバージョン”といえるものを発見したとして、公式ブログで情報を公開した。

 それによると、従来はStuxnetのもっとも古い亜種として、2009年に作成された「バージョン1.001」の存在が判明していたが、最近シマンテックセキュリティレスポンスが解析したStuxnetのサンプルは、それよりも古いものだったという。コードを解析した結果、これは「バージョン0.5」というべき存在で、2007年から2009年の間に活動していたことが判明したとのこと。

 また、Stuxnetはコード内にバージョン番号を格納しており、このバージョンもしくはさらに古い亜種が、早くも2005年には活動していた形跡も見つかっている。そのほか、Flamerプラットフォームを使って作成されており、USBキーを含むStep 7プロジェクトへの感染で拡散したが、拡散は2009年7月4日に停止していることも明らかとなっている。バージョン1.xと同様、Stuxnet 0.5もきわめて複雑で高度なマルウェアであり、作成するには同じように高い技術力と労力が必要と見られる。

 なお、停止日が確認されているにもかかわらず、潜伏感染(Step 7のプロジェクトファイルで見つかったStuxnet 0.5)が、いまだに世界中で少数検出されているとのこと。

シマンテック、Stuxnetの“最古のバージョン”を発見……進化の過程が明らかに

《冨岡晶@RBB TODAY》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. ガートナー、2025 年版の日本におけるセキュリティのハイプ・サイクル発表

    ガートナー、2025 年版の日本におけるセキュリティのハイプ・サイクル発表

  2. 日本語2バイト文字の防壁が消失 日本プルーフポイント 増田幸美が考える「最も狙われる日本に必要な守りの再定義」

    日本語2バイト文字の防壁が消失 日本プルーフポイント 増田幸美が考える「最も狙われる日本に必要な守りの再定義」PR

  3. 諭旨解雇処分 ~ 電気通信大学 准教授 共同研究先の企業に秘密を漏えい

    諭旨解雇処分 ~ 電気通信大学 准教授 共同研究先の企業に秘密を漏えい

  4. 業務目的外でパソコンを利用中に詐欺サイトに接続 ~ 委託事業者パソナの従業員

    業務目的外でパソコンを利用中に詐欺サイトに接続 ~ 委託事業者パソナの従業員

  5. Microsoft が土壇場で譲歩 欧州 Windows 10 ユーザーだけに猶予措置

    Microsoft が土壇場で譲歩 欧州 Windows 10 ユーザーだけに猶予措置

ランキングをもっと見る
PageTop