標的型メール攻撃は「ばらまき型」から「やりとり型」へ、巧妙化が進む(警察庁)
警察庁は、2013年上半期のサイバー攻撃情勢について発表した。同期間中も引き続き、国内の民間事業者などに対して情報窃取を目的とした標的型メール攻撃が行われた。
脆弱性と脅威
脅威動向
しかし、その一方で業務に関連する内容のメールのやりとりを何通か行った上で標的型メールを送付する「やりとり型」攻撃は、昨年1年間で2件であったものが、本年上半期だけで33件を確認した。やりとりの内容は、採用に関する質問等が5割強、製品に関する不具合の問合せ等が約3割となっている。標的型メールの送信元アドレスは、フリーメールアドレスを使用するものが6割強であった。また、送付された不正プログラムの半数は、見かけ上、画像ファイルや文書ファイルに偽装するなど巧妙化が進んでいる。
《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》
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