M&Aはサイバー攻撃者が標的型攻撃を仕掛けるチャンス(ファイア・アイ)
ファイア・アイは、M&Aの際にサイバー攻撃を受ける危険性について発表した。通常、M&Aは戦略的かつ市場的な狙いを目的としているが、これらの恒常的に攻撃され、重要なデータが盗まれているという側面もあるとしている。
脆弱性と脅威
脅威動向
ある企業のネットワーク環境に侵入し、そこに接続されているパートナー企業や子会社に侵入する攻撃者グループもあれば、ソーシャルエンジニアリング手法を使ってパートナー企業の従業員を騙るフィッシングメールを利用するグループもある。また、提案されている取引を有利に進めることを目的に、攻撃者グループが中国企業とのM&A交渉に関わる企業を攻撃するケースも確認しているという。同社ではまず、M&Aを行う企業は、攻撃者グループがスパイ活動を仕掛けてくるというリスクを認識すること、また中国企業との交渉を進める企業やそれに関わる法律事務所は、中国企業が有利に交渉を進められるように攻撃者グループから情報を狙われるというリスクを認識すべきとしている。
《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》
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