マルウェアホスティング、Amazonが2.5倍に(米Solutionary)
ハニーネットを利用した調査結果を四半期ごとに発表している、NTTのグループ会社である米Solutionary社の Solutionary Security Engineering Research Team (SERT) が、2014 年第 2 四半期の脅威インテリジェンスレポートを7月15日発表した。
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同チームが2014 年第 2 四半期に特定した「マルウェアをホスティングする ISP とホスティングプロバイダ」の数は、計 21,000 以上となった。その調査結果によると、今期もホスト国の 1 位となったのは米国で、その割合は全体の半数以上を占める 56 %だった。これは 2013 年第 4 四半期の結果(44%)を大きく上回っている。
トップ 10 入りしたホスト国のうち、他にパーセンテージを増やした国はフランス(7%)、アメリカ領ヴァージン諸島(5%)、アイルランド(2%)で、逆にドイツ(7%)、オランダ(3%)、ロシア(3%)、イギリス(2%)、カナダ(2%)の割合は減少した。中国は変化していない(6%)。
世界の ISP 毎の統計では、Amazon が 1 位をキープした。今回の調査では、マルウェア全体の 41 %もが Amazon にホスティングされていたことが確認されており、その割合は 2013 年の第 3 四半期(16%)と比較すると 2.5 倍以上に激増している。
それとは対照的に、前回 Amazon に続いて 2 位にランクインしていた GoDaddy は、14%から 2%まで急激に割合を下げ、順位も 9 位まで後退した。それでもトップ 10 の ISP にホスティングされているマルウェアが、今回の調査で捕らえられたマルウェアの半数以上(52 %)を占める結果となった。
《江添佳代子》