インターネットバンキングでの不正送金被害が急拡大、コンピュータ・ウイルスの悪質・巧妙化が背景に(警察庁) | ScanNetSecurity
2025.10.30(木)

インターネットバンキングでの不正送金被害が急拡大、コンピュータ・ウイルスの悪質・巧妙化が背景に(警察庁)

 警察庁は4日、2014年上半期におけるインターネットバンキングでの不正送金の発生状況について、取りまとめた結果を発表した。

調査・レポート・白書・ガイドライン 調査・ホワイトペーパー
2014年上半期の被害発生状況
2014年上半期の被害発生状況 全 3 枚 拡大写真
 警察庁は4日、2014年上半期におけるインターネットバンキングでの不正送金の発生状況について、取りまとめた結果を発表した。

 それによると、2014年上半期の不正送金事犯は1,254件で、被害総額は約18億5,200万円だった。2013年上半期は217件・約2億1,300万円、2013年下半期は1,098件・約11億9,300万円で、ここ1年で被害が急拡大していることが判明した。

 とくに、地方銀行や信用金庫・信用組合においては、2013年下半期が29件の被害だったのに対し、2014年上半期は73機関(都銀・そのほか:14、地銀:48、信金:11)と拡大している。

 この背景には、コンピュータ・ウイルスの悪質・巧妙化があるとのこと。なお、不正送金先口座の名義人については、69.5パーセントを中国人が占めていた。以下日本人26.0%、そのほか2.7%、法人1.8%が続いている。

国内のネットバンキング不正送金、上半期だけで18億円を超える

《冨岡晶@RBB TODAY》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 関与していた元社員とは未だ連絡取れず ~ 京都市内で保険申込書写し 計 632 枚拾得

    関与していた元社員とは未だ連絡取れず ~ 京都市内で保険申込書写し 計 632 枚拾得

  2. 野村證券の委託先企業が利用するクラウドサービスに不正アクセス

    野村證券の委託先企業が利用するクラウドサービスに不正アクセス

  3. メールアドレスのリンク先が修正がされず、誤った応募連絡先に個人情報送信

    メールアドレスのリンク先が修正がされず、誤った応募連絡先に個人情報送信

  4. 野村総合研究所と NRIフィナンシャル・グラフィックスの再委託先が使用する入力補助ツール「Jijilla」に身代金要求を伴う不正アクセス

    野村総合研究所と NRIフィナンシャル・グラフィックスの再委託先が使用する入力補助ツール「Jijilla」に身代金要求を伴う不正アクセス

  5. 生保営業社員が解約手続に元営業社員を同席させ顧客情報を漏えい

    生保営業社員が解約手続に元営業社員を同席させ顧客情報を漏えい

ランキングをもっと見る
PageTop