Hacker in the Rye ハッカーの夢見た社会 第2回「スノーデンと内部告発」 | ScanNetSecurity
2025.12.25(木)

Hacker in the Rye ハッカーの夢見た社会 第2回「スノーデンと内部告発」

スノーデンはアメリカを愛し、愛国的であるからこそ、母国が行っている非民主的な監視行為やプライバシー侵害が許せなかったのである。これは、ウィキリークスにイラク戦争関連の情報を提供し逮捕された、ブラッドリー・マニング上等兵とも共通する。

特集 特集
内部告発は危険な行為だ。語ることで地位や名誉、職や時に生命さえも犠牲にしかねないその行為を、人はなぜ行うのか。その動機はひとえに己の「倫理」である。ハッカー倫理の継承者であり、愛国に燃えた青年の内実に迫りたい。

● NSAの盗聴暴露

事の発端は2013年6月、英ガーディアン紙や米ワシントン・ポスト紙がNSA(米国家安全保障局)極秘で開発した監視プログラム「PRISM」の存在をはじめとして、一連の実態を暴露した。暴露したのは中央情報局(CIA)で働いた後にNSAとの提携企業で働き、当時現職で実際のNSAの現場を知り尽くしていたエドワード・スノーデン(1983~)である。

暴露内容はすさまじい…

※本記事はScan有料版に全文を掲載しました

(塚越健司)

プロフィール
1984年生まれ。学習院大学非常勤講師。専攻は情報社会学、社会哲学。
著書に『ハクティビズムとは何か』『「統治」を創造する(編著)』『日本人が知らないウィキリークス(共著)』など多数。TBSラジオ『荒川強啓デイ・キャッチ!』月曜ニュースクリップ担当としてレギュラー出演中。

《塚越健司》

関連記事

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 元アクセンチュア幹部、米陸軍クラウドの安全基準達成を偽装し監査をあざむく

    元アクセンチュア幹部、米陸軍クラウドの安全基準達成を偽装し監査をあざむく

  2. 給与計算クラウドをネタにメール訓練実施 → サービス元がフィッシング注意喚起を発令

    給与計算クラウドをネタにメール訓練実施 → サービス元がフィッシング注意喚起を発令

  3. バンダイチャンネルへの不正アクセス、最大 136.6 万件の会員情報漏えいの可能性

    バンダイチャンネルへの不正アクセス、最大 136.6 万件の会員情報漏えいの可能性

  4. 第三者がセキュリティソフトを無効化 ~ 審調社へのランサムウェア攻撃

    第三者がセキュリティソフトを無効化 ~ 審調社へのランサムウェア攻撃

  5. 駿河屋.JP への不正アクセス、30,431 件のカード情報漏えいの可能性

    駿河屋.JP への不正アクセス、30,431 件のカード情報漏えいの可能性

ランキングをもっと見る
PageTop