自社だけで侵入を発見できた企業の割合は約3割で減少傾向--年次レポート(ファイア・アイ)
ファイア・アイは、年次レポート「2015年版M-Trends:サイバー脅威最前線からの見解」を発表した。
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また、自分たちだけで侵入を発見できた企業、組織の割合は、2014年では31%にとどまり、2013年の33%、2012年の37%から減少傾向が続いている。これは標的型攻撃の高度化が進み、以前にもまして検知が困難になっているとを原因に挙げた。小売業では、「自社の仮想マシンのセキュリティが十分である」と考えているものの、二要素認証などの技術を導入していないことが目立った。
脅威グループがIT部門になりすましてフィッシング・メールを送る手法が攻撃の常套手段になっているという。クレジットカードのセキュリティ技術であるチップ・アンド・ピン方式(EMV仕様)を採用している国では、Eコマースへの攻撃が増加していることも明らかになっている。なお、日本語翻訳版は2015年4月にリリース予定。
《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》
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