「NIRVANA改」、ネットワーク系とエンドホスト系のセキュリティ対策を統合(NICT) | ScanNetSecurity
2024.05.10(金)

「NIRVANA改」、ネットワーク系とエンドホスト系のセキュリティ対策を統合(NICT)

NICTは、標的型攻撃などのサイバー攻撃に対抗するための統合分析プラットフォーム「NIRVANA改」に新機能を追加したと発表した。

製品・サービス・業界動向 新製品・新サービス
エンドホスト連携機能
エンドホスト連携機能 全 3 枚 拡大写真
国立研究開発法人 情報通信研究機構(NICT)は6月8日、標的型攻撃などのサイバー攻撃に対抗するための統合分析プラットフォーム「NIRVANA改」に新機能を追加したと発表した。同プラットフォームは、組織内のネットワークを流れる通信のリアルタイムな観測・分析や、各種セキュリティ機器からのアラート集約を実現するもの。新たに開発し追加された機能は、「エンドホスト連携機能」および「自動防御機能」。これにより、ネットワーク系とエンドホスト系の2系統のセキュリティ対策が統合されるとともに、防御策の自動展開が可能となり、組織内における情報セキュリティインシデントの詳細な原因究明と迅速な対応の実現が期待できるとしている。

エンドホスト連携機能は、株式会社FFRIの協力により開発されたもので、国産の標的型攻撃対策ソフトウェア「FFR yarai」と連動し、組織内のエンドホスト群の各種情報を収集するとともに、マルウェアプロセスを特定、そのプロセスの親子関係や通信履歴等をリアルタイムに導出する。また、エンドホスト群のマルウェア検出感度を一斉変更するなどの集中制御も可能となった。

自動防御機能は、株式会社ディアイティの協力により開発されたもので、インシデント発生時に、事前定義したアクチュエーション(動作)ルールに従って、ファイアウォールやスイッチなどのネットワーク機器を自動的に制御し、感染ホストの隔離や異常通信の遮断などが可能。また、エンドホスト連携機能と連動し、エンドホスト内の特定プロセスの停止等の精緻な制御も可能となった。

《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 護衛艦いなづまの艦長、資格のない隊員を特定秘密取扱職員に指名し懲戒処分

    護衛艦いなづまの艦長、資格のない隊員を特定秘密取扱職員に指名し懲戒処分

  2. ランサムウェア被害の原因はスターティア社の UTM テストアカウント削除忘れ

    ランサムウェア被害の原因はスターティア社の UTM テストアカウント削除忘れ

  3. デジサートのEV証明書の記載フォーマットに誤り、再発行とサーバへの入れ替え呼びかけ

    デジサートのEV証明書の記載フォーマットに誤り、再発行とサーバへの入れ替え呼びかけ

  4. 社内不正 1位 情報持ち出し・2位 横領・3位 労働問題 ~ 被害企業 230 社調査

    社内不正 1位 情報持ち出し・2位 横領・3位 労働問題 ~ 被害企業 230 社調査

  5. Proofpoint Blog 36回「身代金を払わない結果 日本のランサムウェア感染率減少? 感染率と身代金支払率 15 ヶ国調査 2024」

    Proofpoint Blog 36回「身代金を払わない結果 日本のランサムウェア感染率減少? 感染率と身代金支払率 15 ヶ国調査 2024」

  6. テレビ宮崎グループ会社にランサムウェア攻撃、請求書発行システムを停止

    テレビ宮崎グループ会社にランサムウェア攻撃、請求書発行システムを停止

  7. 「意識を高揚させよう」と思い特定秘密の情報を知るべき立場にない隊員に特定秘密の情報を漏らす、懲戒処分に

    「意識を高揚させよう」と思い特定秘密の情報を知るべき立場にない隊員に特定秘密の情報を漏らす、懲戒処分に

  8. 豊島のサーバにランサムウェア攻撃、復旧済みで業務に影響なし

    豊島のサーバにランサムウェア攻撃、復旧済みで業務に影響なし

  9. 経団連、個人情報保護法に基づく漏えい報告や本人通知にリソースを割く現状を問題視

    経団連、個人情報保護法に基づく漏えい報告や本人通知にリソースを割く現状を問題視

  10. 北 中華製AIを攻撃活用/北 DMARC不正利用/北 日本のアニメ制作関与か ほか [Scan PREMIUM Monthly Executive Summary 2024年4月度]

    北 中華製AIを攻撃活用/北 DMARC不正利用/北 日本のアニメ制作関与か ほか [Scan PREMIUM Monthly Executive Summary 2024年4月度]

ランキングをもっと見る