Androidに存在する2つの脆弱性を新たに確認、全バージョンに影響(トレンドマイクロ) | ScanNetSecurity
2024.05.18(土)

Androidに存在する2つの脆弱性を新たに確認、全バージョンに影響(トレンドマイクロ)

 トレンドマイクロは14日、Androidに存在する2つの脆弱性が新たに確認されたとして情報を公開した。7月に確認された「Stagefright」や「Mediaserver」に存在する脆弱性と異なるものだという。

脆弱性と脅威 セキュリティホール・脆弱性
メッセージアプリをクラッシュさせるコードの例
メッセージアプリをクラッシュさせるコードの例 全 2 枚 拡大写真
 トレンドマイクロは14日、Androidに存在する2つの脆弱性が新たに確認されたとして情報を公開した。7月に確認された「Stagefright」や「Mediaserver」に存在する脆弱性と異なるものだという。

 1つ目の脆弱性「CVE-2015-3839」を利用すると、攻撃者は不正なメッセージをメッセージアプリに挿入可能になる。これにより、端末全体ではなく、メッセージアプリだけに「サービス拒否(DoS)攻撃」を実行され、アプリがクラッシュし、メッセージが送受信できなくなる。

 もう1つの脆弱性「CVE-2015-3840」は、SMSやMMSの送受信の日付やステータスを改ざん可能になるというものだ。これらの結果、ユーザーは不正請求を受ける恐れがあるという。たとえば攻撃者は不正アプリを利用してメッセージを監視し改ざんして、ユーザーに高額料金が発生する電話番号にメッセージを送信させ続けるといったことができる。

 この2つの脆弱性は、Messagingコンポーネントに存在しており、Androidの全バージョンが影響を受ける。トレンドマイクロはGoogleにすでに報告を行っているとのこと。

Androidに、SMSを攻撃・改ざんできる新たな脆弱性

《冨岡晶@RBB TODAY》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. ゆめタウン運営イズミへのランサムウェア攻撃、VPN 装置から侵入

    ゆめタウン運営イズミへのランサムウェア攻撃、VPN 装置から侵入

  2. 範を示す ~ MITRE がサイバー攻撃被害公表

    範を示す ~ MITRE がサイバー攻撃被害公表

  3. 東急のネットワークに不正アクセス、連結子会社のファイルサーバでデータ読み出される

    東急のネットワークに不正アクセス、連結子会社のファイルサーバでデータ読み出される

  4. 検診車で実施した胸部レントゲン検診が対象、川口市の集団検診業務委託先へランサムウェア攻撃

    検診車で実施した胸部レントゲン検診が対象、川口市の集団検診業務委託先へランサムウェア攻撃

  5. 認証とID管理にガバナンスを ~ NTTデータ先端技術「VANADIS」で実現する「IGA(Identity Governance and Administration)」とは

    認証とID管理にガバナンスを ~ NTTデータ先端技術「VANADIS」で実現する「IGA(Identity Governance and Administration)」とはPR

  6. 個人情報漏えいの疑いも ~ 八尾市立斎場職員が加重収賄罪ほかの容疑で逮捕

    個人情報漏えいの疑いも ~ 八尾市立斎場職員が加重収賄罪ほかの容疑で逮捕

  7. 脆弱性管理クラウド「yamory」SBOM 機能に関する特許取得

    脆弱性管理クラウド「yamory」SBOM 機能に関する特許取得

  8. NRIセキュア 研修コンテンツ「セキュアEggs」基礎編オンデマンド提供、30日間アクセス可

    NRIセキュア 研修コンテンツ「セキュアEggs」基礎編オンデマンド提供、30日間アクセス可

  9. ランサムウェア被害の原因はスターティア社の UTM テストアカウント削除忘れ

    ランサムウェア被害の原因はスターティア社の UTM テストアカウント削除忘れ

  10. DHCP のオプション 121 を利用した VPN のカプセル化回避の問題、VPN を使用していない状態に

    DHCP のオプション 121 を利用した VPN のカプセル化回避の問題、VPN を使用していない状態に

ランキングをもっと見る