「量子暗号」の通信距離を800kmまで拡大する新方式を提唱(NTT) | ScanNetSecurity
2026.10.11(日)

「量子暗号」の通信距離を800kmまで拡大する新方式を提唱(NTT)

 日本電信電話(NTT)の研究チームは17日、「量子暗号」の通信距離を、光デバイスのみで通信速度を落とすことなく、2倍にする新方式「全光都市間量子暗号」を提唱した。これまで400km程度だった既存方式の通信圏が800km程度まで拡大できるという。

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全光都市間量子暗号によって拡大可能な通信圏
全光都市間量子暗号によって拡大可能な通信圏 全 3 枚 拡大写真
 日本電信電話(NTT)の研究チームは17日、「量子暗号」の通信距離を、光デバイスのみで通信速度を落とすことなく、2倍にする新方式「全光都市間量子暗号」を提唱した。これまで400km程度だった既存方式の通信圏が800km程度まで拡大できるという。

 「量子暗号」は、国民投票や首脳会談、金融取引、遺伝・生体情報のやり取りなど、公開通信路で高い秘匿通信が行える方式だ。既存方式では市内同士の距離(100km程度)ならすでに実用化段階にあるが、400km程度が既存方式の通信距離の限界とされている。さらに長い距離で利用するには、「量子中継」が必須だが、「量子中継」で1000km圏内の主要都市を結ぶには、必要以上に高い技術レベルが要求されていた。

 これに対し「全光都市間量子暗号」は、光デバイスだけで構成される中間ノード1つで動作し、800km以下の通信距離では量子中継以上の効率も見込めるという。通信距離に依らず、光デバイスの動作速度と同程度の通信速度を誇り、原理的には常温で動作するとのこと。

 これにより近い将来、800km圏内にある国内の重要拠点間、あるいは隣国の首都間に、きわめて高いセキュリティの暗号通信が提供されるようになる見込みだ。

「盗聴不可能な通信」を、主要都市間で可能に……NTTが新方式を提唱

《冨岡晶@RBB TODAY》

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