ステルスマルウェアやモバイルバンキング型トロイの木馬を確認--四半期レポート(マカフィー) | ScanNetSecurity
2024.05.07(火)

ステルスマルウェアやモバイルバンキング型トロイの木馬を確認--四半期レポート(マカフィー)

マカフィーは、インテル セキュリティによる2015年第3四半期の脅威レポートを発表した。

調査・レポート・白書・ガイドライン 調査・ホワイトペーパー
一般的なファイルレス マルウェアの感染フロー
一般的なファイルレス マルウェアの感染フロー 全 2 枚 拡大写真
マカフィー株式会社は1月14日、インテル セキュリティによる2015年第3四半期の脅威レポートを発表した。レポートでは、キートピックとして「ステルス化が進むファイルレスマルウェア」「クラウドを利用してモバイルバンキングを狙うトロイの木馬」「マクロウイルスが復活」の3つを挙げている。

McAfee Labsでは、2015年初から第3四半期までに74,471件のファイルレス マルウェアのサンプルを採取しており、最も感染が拡大している3種類のファイルレス マルウェアは、ハードウェアプラットフォームのメモリ領域に直接感染し、カーネルレベルのAPIのバックグラウンドまたはOSのレジストリ内部に潜伏する。しかし、「Kovter」「Powelike」「XswKit」といった新種の攻撃は、OSのプラットフォーム サービスを悪用して、ディスクに痕跡を残さずに侵入するよう設計されているため、感染の特定が困難だという。

また、McAfee Labsが2カ月にわたって約30万件のモバイル アプリを分析した結果、東ヨーロッパで数千のモバイル バンキング用アカウントが狙われた攻撃で使用された、2種類のモバイル バンキング型トロイの木馬を発見した。これら2種類のマルウェアは「Android/OpFake」や「Android/Marry」と呼ばれ、アプリのデータをバックエンドで管理しているサービスプロバイダにネットワーク接続するためにモバイル アプリ内に実装された“脆弱な”コードを悪用できるようになっていたという。

《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. ランサムウェア被害の原因はスターティア社の UTM テストアカウント削除忘れ

    ランサムウェア被害の原因はスターティア社の UTM テストアカウント削除忘れ

  2. モリサワ他と損害賠償金4,500万円支払で調停成立~フォント不正コピーの印刷会社

    モリサワ他と損害賠償金4,500万円支払で調停成立~フォント不正コピーの印刷会社

  3. クラウド労務管理「WelcomeHR」の個人データ閲覧可能な状態に、契約終了後も個人情報保存

    クラウド労務管理「WelcomeHR」の個人データ閲覧可能な状態に、契約終了後も個人情報保存

  4. 信和へのランサムウェア攻撃で窃取された情報、ロックビット摘発を受けてリークサイトが閉鎖

    信和へのランサムウェア攻撃で窃取された情報、ロックビット摘発を受けてリークサイトが閉鎖

  5. 「シャドーアクセスとは?」CSAJ が定義と課題をまとめた日本語翻訳資料公開

    「シャドーアクセスとは?」CSAJ が定義と課題をまとめた日本語翻訳資料公開

  6. 今日もどこかで情報漏えい 第23回「2024年3月の情報漏えい」なめるなという決意 ここまでやるという矜恃

    今日もどこかで情報漏えい 第23回「2024年3月の情報漏えい」なめるなという決意 ここまでやるという矜恃

  7. 護衛艦いなづまの艦長、資格のない隊員を特定秘密取扱職員に指名し懲戒処分

    護衛艦いなづまの艦長、資格のない隊員を特定秘密取扱職員に指名し懲戒処分

  8. 「ジャンクガン」下流サイバー犯罪者が見るランサムウェアギャングの夢

    「ジャンクガン」下流サイバー犯罪者が見るランサムウェアギャングの夢

  9. 「意識を高揚させよう」と思い特定秘密の情報を知るべき立場にない隊員に特定秘密の情報を漏らす、懲戒処分に

    「意識を高揚させよう」と思い特定秘密の情報を知るべき立場にない隊員に特定秘密の情報を漏らす、懲戒処分に

  10. 日本は悪意ある内部犯行による漏えいが 12 ヶ国中最小、プルーフポイント「Data Loss Landscape 2024(情報漏えいの全容)」日本語版

    日本は悪意ある内部犯行による漏えいが 12 ヶ国中最小、プルーフポイント「Data Loss Landscape 2024(情報漏えいの全容)」日本語版

ランキングをもっと見る