「Electron」に任意のJavaScriptを実行される脆弱性(JVN)
IPAおよびJPCERT/CCは、Webテクノロジを使ったクロスプラットフォームのデスクトップアプリケーションを開発するためのソフトウェアフレームワーク「Electron」にNodeモジュール読み込みのパスを適切に制限していない脆弱性が存在すると「JVN」で発表した。
脆弱性と脅威
セキュリティホール・脆弱性
「Electron 0.33.5 より前のバージョン」には、Nodeモジュールを読み込む際の検索パスの問題が原因で、任意のJavaScriptを実行される脆弱性(CVE-2016-1202)が存在する。この脆弱性が悪用されると、攻撃者によって細工されたNodeモジュールを読み込むことで、Electronで開発されたアプリケーションが持つ権限で任意のJavaScriptコードを実行される可能性がある。JVNでは、Electronを使用したアプリケーションを開発している場合、Electronをアップデートしてからアプリケーションをリビルドするよう呼びかけている。
《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》