「ウイルスバスター」に複数の脆弱性、個人向け、法人向けともに影響(JVN)
IPAおよびJPCERT/CCは、トレンドマイクロが提供するセキュリティ対策ソフト「ウイルスバスター」に複数の脆弱性が存在すると「JVN」で発表した。
脆弱性と脅威
セキュリティホール・脆弱性
「ウイルスバスター クラウド 8および10」には、アクセス制限不備(CVE-2016-1225)、任意のスクリプト実行(CVE-2016-1226)の脆弱性が存在する。また「ウイルスバスター コーポレートエディション 11.0」にはディレクトリトラバーサル(CVE-2016-1223)、「ウイルスバスター ビジネスセキュリティ 9.0」」および「ウイルスバスター ビジネスセキュリティサービス 5.x」にはディレクトリトラバーサル(CVE-2016-1223)、HTTPヘッダインジェクション(CVE-2016-1224)の脆弱性が存在する。
これらの脆弱性が悪用されると、リモートの第三者によって端末内のファイルにアクセスされる(CVE-2016-1225)、当該製品上で任意のスクリプトを実行される(CVE-2016-1226)、ユーザのLAN環境にアクセス可能な第三者によって、端末内のファイルを取得される(CVE-2016-1223)、ユーザのWebブラウザ上で任意のスクリプトを実行される(CVE-2016-1224)といった可能性がある。JVNでは、修正モジュールの適用を呼びかけている。なお、ビジネスセキュリティでは6月末に提供予定のService Pack 3で脆弱性の影響を受けなくなるとしている。
《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》