「ウイルスバスター」に複数の脆弱性、個人向け、法人向けともに影響(JVN) | ScanNetSecurity
2025.11.18(火)

「ウイルスバスター」に複数の脆弱性、個人向け、法人向けともに影響(JVN)

IPAおよびJPCERT/CCは、トレンドマイクロが提供するセキュリティ対策ソフト「ウイルスバスター」に複数の脆弱性が存在すると「JVN」で発表した。

脆弱性と脅威 セキュリティホール・脆弱性
独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は5月25日、トレンドマイクロ株式会社が提供するセキュリティ対策ソフト「ウイルスバスター」に複数の脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。CVSS v3による最大Base Scoreは6.1。

「ウイルスバスター クラウド 8および10」には、アクセス制限不備(CVE-2016-1225)、任意のスクリプト実行(CVE-2016-1226)の脆弱性が存在する。また「ウイルスバスター コーポレートエディション 11.0」にはディレクトリトラバーサル(CVE-2016-1223)、「ウイルスバスター ビジネスセキュリティ 9.0」」および「ウイルスバスター ビジネスセキュリティサービス 5.x」にはディレクトリトラバーサル(CVE-2016-1223)、HTTPヘッダインジェクション(CVE-2016-1224)の脆弱性が存在する。

これらの脆弱性が悪用されると、リモートの第三者によって端末内のファイルにアクセスされる(CVE-2016-1225)、当該製品上で任意のスクリプトを実行される(CVE-2016-1226)、ユーザのLAN環境にアクセス可能な第三者によって、端末内のファイルを取得される(CVE-2016-1223)、ユーザのWebブラウザ上で任意のスクリプトを実行される(CVE-2016-1224)といった可能性がある。JVNでは、修正モジュールの適用を呼びかけている。なお、ビジネスセキュリティでは6月末に提供予定のService Pack 3で脆弱性の影響を受けなくなるとしている。

《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

関連記事

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. テインにランサムウェア攻撃、グループ各社にも影響

    テインにランサムウェア攻撃、グループ各社にも影響

  2. 東証上場企業 クレジットカード情報流出 88 日後公表

    東証上場企業 クレジットカード情報流出 88 日後公表

  3. Blue Yonder社のシフト作成ツールへの不正アクセスで西友従業員の個人情報が漏えい

    Blue Yonder社のシフト作成ツールへの不正アクセスで西友従業員の個人情報が漏えい

  4. 公開サーバのファイルと同じ ~ サイバー攻撃グループ名乗る人物が「IIJ からソースコードを盗み出した」とファイルを添付し投稿

    公開サーバのファイルと同じ ~ サイバー攻撃グループ名乗る人物が「IIJ からソースコードを盗み出した」とファイルを添付し投稿

  5. 攻撃者側のウェブサイトに社名と会社ロゴが掲載 ~ エネサンスホールディングスへのランサムウェア攻撃

    攻撃者側のウェブサイトに社名と会社ロゴが掲載 ~ エネサンスホールディングスへのランサムウェア攻撃

ランキングをもっと見る
PageTop