「ntpd」に複数の脆弱性、アップデートを呼びかけ(JVN)
IPAおよびJPCERT/CCは、NTP.org が提供する「Network Time Protocol daemon(ntpd)」に複数の脆弱性が存在すると「JVN」で発表した。
脆弱性と脅威
セキュリティホール・脆弱性
「ntp-4.2.8p8 より前のバージョンの ntp-4 系」および「ntp-4.3.93 より前のバージョンの ntp-4.3 系」には、CRYPTO_NAKにおけるDoS(CVE-2016-4957)、不正な認証処理による時刻同期の無効化(CVE-2016-4953)、不正なサーバパケットの処理(CVE-2016-4954)、不正なパケットによる autokey 認証に基づく時刻同期の無効化(CVE-2016-4955)、broadcast クライアントに対するンターリーブモードの強制(CVE-2016-4956)の脆弱性が存在する。これらの脆弱性が悪用されると、リモートの攻撃者が細工したパケットを送信することで、DoS攻撃を受ける可能性がある。JVNでは、開発者が提供する情報をもとに最新版へアップデートするよう呼びかけている。
《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》