大規模DDoS攻撃が増加、ピーク時に289Gbpsを記録した例も--四半期レポート(アカマイ) | ScanNetSecurity
2025.10.05(日)

大規模DDoS攻撃が増加、ピーク時に289Gbpsを記録した例も--四半期レポート(アカマイ)

アカマイは、2016年第1四半期「インターネットの現状」レポートを発表した。

調査・レポート・白書・ガイドライン 調査・ホワイトペーパー
アカマイ・テクノロジーズ合同会社(アカマイ)は6月8日、2016年第1四半期「インターネットの現状」レポートを発表した。レポートによると、アカマイは同四半期に4,500件を超えるDDoS攻撃を緩和したという。この数字は前年同期比で125%の増加となっている。攻撃の多くはストレッサー・ブーターベースのツールを利用したリフレクション攻撃で、これらのツールはDNS、CHARGEN、NTPなどの脆弱なサービスを実行しているサーバを中継に利用してトラフィックを反射させていた。攻撃対象となったのは、半数以上(55%)がゲーム会社、25%がソフトウェアおよびテクノロジー業界であった。

また同四半期には、100Gbpsを超えるDDoS攻撃が19件と記録的な件数に増加した。同社が緩和した中で最大のDDoS攻撃では、ピーク時に289Gbpsに達したという。大規模攻撃のうち14件はDNSリフレクションを悪用した攻撃であった。全般的なDDoS攻撃では、ターゲットとなった顧客あたりの平均攻撃回数は39回で、283回の攻撃を受けた顧客もあったという。Webアプリケーションへの攻撃では、攻撃数は前四半期より約26%増加、HTTPS経由の攻撃は236%増加している。またレポートでは、2兆を超えるボットのリクエストを追跡し、分析した結果も記載している。

《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

関連記事

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. ガートナー、2025 年版の日本におけるセキュリティのハイプ・サイクル発表

    ガートナー、2025 年版の日本におけるセキュリティのハイプ・サイクル発表

  2. 諭旨解雇処分 ~ 電気通信大学 准教授 共同研究先の企業に秘密を漏えい

    諭旨解雇処分 ~ 電気通信大学 准教授 共同研究先の企業に秘密を漏えい

  3. 日本語2バイト文字の防壁が消失 日本プルーフポイント 増田幸美が考える「最も狙われる日本に必要な守りの再定義」

    日本語2バイト文字の防壁が消失 日本プルーフポイント 増田幸美が考える「最も狙われる日本に必要な守りの再定義」PR

  4. 業務目的外でパソコンを利用中に詐欺サイトに接続 ~ 委託事業者パソナの従業員

    業務目的外でパソコンを利用中に詐欺サイトに接続 ~ 委託事業者パソナの従業員

  5. アサヒグループホールディングスにサイバー攻撃、現時点で復旧の目処立たず

    アサヒグループホールディングスにサイバー攻撃、現時点で復旧の目処立たず

ランキングをもっと見る
PageTop