「Apache Struts 2」に深刻な脆弱性、バージョンアップを強く推奨(ラック) | ScanNetSecurity
2025.12.04(木)

「Apache Struts 2」に深刻な脆弱性、バージョンアップを強く推奨(ラック)

ラックは、国内でも多くのWebサイトで採用されているWebアプリケーションフレームワーク「Apache Struts 2」の脆弱性「S2-037」に関して、今後深刻なサイバー攻撃に悪用される可能性があるとして、対策を強く推奨する情報を公開した。

脆弱性と脅威 セキュリティホール・脆弱性
「Apache Struts 2」の脆弱性への攻撃により、電卓プログラムを実行
「Apache Struts 2」の脆弱性への攻撃により、電卓プログラムを実行 全 1 枚 拡大写真
株式会社ラックは6月20日、国内でも多くのWebサイトで採用されているWebアプリケーションフレームワーク「Apache Struts 2」の脆弱性「S2-037」に関して、今後深刻なサイバー攻撃に悪用される可能性があるとして、対策を強く推奨する情報を公開した。「S2-037」は、Apache Struts 2のRESTプラグインが原因で、ネットワークを介してWebサーバ上で任意のOSコマンドが実行される深刻な脆弱性。

同社によると、この脆弱性は以前に公開された脆弱性「S2-033」との関係にあるという。「S2-033」の脆弱性は、「DMIの無効化」によって回避可能であるとされてきたが、その後の調査によって攻撃を防げないことが判明している。この脆弱性を悪用するサンプルコードが海外の掲示板に掲載されたことで、深刻度が高まったという。「S2-037」も「DMIの無効化」では回避策として機能しないため、同社ではバージョンアップを強く推奨するとともに、暫定回避策も公開している。

《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 流出先での営業活動が新たに判明 ~ ヤマト運輸の元従業員による情報不正持ち出し

    流出先での営業活動が新たに判明 ~ ヤマト運輸の元従業員による情報不正持ち出し

  2. テインへのランサムウェア攻撃、子会社の中国工場が 1 週間稼働を停止

    テインへのランサムウェア攻撃、子会社の中国工場が 1 週間稼働を停止

  3. 期限警告 金銭未払 情報漏えい ~ 迷惑メール「HEUR:Hoax.Script.Scaremail」が受信者を脅しそして煽る 5 つのパターン

    期限警告 金銭未払 情報漏えい ~ 迷惑メール「HEUR:Hoax.Script.Scaremail」が受信者を脅しそして煽る 5 つのパターン

  4. 感染が確認された機器は一部サーバに限定 ~ ユーザックシステムへのランサムウェア攻撃

    感染が確認された機器は一部サーバに限定 ~ ユーザックシステムへのランサムウェア攻撃

  5. 大企業における VPN 時代の終焉ほか ~ Zscaler 2026年サイバーセキュリティトレンド

    大企業における VPN 時代の終焉ほか ~ Zscaler 2026年サイバーセキュリティトレンド

ランキングをもっと見る
PageTop