BIND 9 の message.c における値検証不備により遠隔からサービス不能にされてしまう脆弱性(Scan Tech Report) | ScanNetSecurity
2026.03.25(水)

BIND 9 の message.c における値検証不備により遠隔からサービス不能にされてしまう脆弱性(Scan Tech Report)

DNS のサーバソフトウェアとして世界的に大きなシェアを誇るソフトウェアである BIND のバージョン 9.x 系に、値検証不備によりサービス不能攻撃が可能となる脆弱性が報告されています。

脆弱性と脅威 エクスプロイト
BIND 9 の message.c における値検証不備により遠隔からサービス不能にされてしまう脆弱性(Scan Tech Report)
BIND 9 の message.c における値検証不備により遠隔からサービス不能にされてしまう脆弱性(Scan Tech Report) 全 1 枚 拡大写真
◆概要
DNS のサーバソフトウェアとして世界的に大きなシェアを誇るソフトウェアである BIND のバージョン 9.x 系に、値検証不備によりサービス不能攻撃が可能となる脆弱性が報告されています。脆弱性を悪用して攻撃者に DNS サーバのプロセスを容易に停止されてしまうため、BIND による DNS サーバを運用している場合は、パッチの適用により早急に対策することを推奨します。
----------------------------------------------------------------------
◆分析者コメント
当該脆弱性による攻撃は細工されたクエリを 1 つ送るのみで実行可能となっています。攻撃が容易でありエクスプロイトコードの作成難易度も低いことに加え、すでにエクスプロイトコードも複数公開されているため、攻撃者に狙われる可能性が高い脆弱性であると考えられます。すでに警察庁からも注意喚起(関連情報 [6]) があがっているため、パッチの適用による早急な対策を推奨します。
----------------------------------------------------------------------
◆深刻度(CVSS)
[CVSS v2]
7.8
https://nvd.nist.gov/cvss/v2-calculator?name=CVE-2016-2776&vector=(AV:N/AC:L/Au:N/C:N/I:N/A:C)
[CVSS v3]
7.5
https://nvd.nist.gov/cvss/v3-calculator?name=CVE-2016-2776&vector=AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:N/I:N/A:H
----------------------------------------------------------------------
◆影響を受けるソフトウェア
以下のバージョンの BIND が当該脆弱性の影響を受ける可能性があります。

- BIND 9.0.x から 9.8.x までのバージョン
- BIND 9.9.0 から 9.9.9-P2 までのバージョン
- BIND 9.9.3-S1 から 9.9.9-S3 までのバージョン
- BIND 9.10.0 から 9.10.4-P2 までのバージョン
- BIND 9.11.0a1 から 9.11.0rc1 までのバージョン

----------------------------------------------------------------------
◆解説
DNS のサーバソフトウェアとして世界的に大きなシェアを誇るソフトウェアである BIND のバージョン 9.x 系に、値検証不備によりサービス不能攻撃が可能となる脆弱性が報告されています。脆弱性は BIND のソースコードであるmessage.c の dns_message_renderbegin() 関数に含まれており、当該関数における入力値の検証に不備に起因しています。攻撃者は message.c の値検証を回避する不正なパケットを対象の BIND に送信し、buffer.c によって不正なパケットが検証され assertion failure を発生させることで、対象の BIND のプロセスを停止させることが可能となります。

《株式会社ラック デジタルペンテスト部》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. データの意図しない削除が発生し不正アクセスの可能性を公表 → プログラムの誤作動が原因であることが判明

    データの意図しない削除が発生し不正アクセスの可能性を公表 → プログラムの誤作動が原因であることが判明

  2. 日本スウェージロックFST にランサムウェア攻撃、電話・メール・FAX が繋がらない状況になるも順次出荷業務を再開

    日本スウェージロックFST にランサムウェア攻撃、電話・メール・FAX が繋がらない状況になるも順次出荷業務を再開

  3. IPアドレス順 無差別攻撃の可能性 ~ 47CLUB へのランサムウェア攻撃

    IPアドレス順 無差別攻撃の可能性 ~ 47CLUB へのランサムウェア攻撃

  4. 個人情報の漏えいがなかったことが判明 ~ 国立国会図書館 開発中システム 再委託先への不正アクセス

    個人情報の漏えいがなかったことが判明 ~ 国立国会図書館 開発中システム 再委託先への不正アクセス

  5. 河西工業 連結子会社へのサイバー攻撃、業務停止に至る被害は確認されず

    河西工業 連結子会社へのサイバー攻撃、業務停止に至る被害は確認されず

ランキングをもっと見る
PageTop