クレジットカードや金融機関関連の情報を窃取する「Ursnif」に注意(ラック) | ScanNetSecurity
2024.05.11(土)

クレジットカードや金融機関関連の情報を窃取する「Ursnif」に注意(ラック)

ラックは、同社のセキュリティ監視センター「JSOC」によるセキュリティレポート「JSOC INSIGHT vol.13」を公開した。

調査・レポート・白書・ガイドライン 調査・ホワイトペーパー
インターネットからの攻撃で発生した重要インシデントの内訳
インターネットからの攻撃で発生した重要インシデントの内訳 全 2 枚 拡大写真
株式会社ラックは10月31日、同社のセキュリティ監視センター「JSOC」によるセキュリティレポート「JSOC INSIGHT vol.13」を公開した。本レポートは、JSOCのセキュリティアナリストによる日々の分析結果に基づき、日本におけるセキュリティインシデントの発生傾向を分析したもの。

レポートによると、2016年4月から6月に発生した重要インシデント件数は、インターネットからの攻撃によるものが136件(前四半期は274件)、内部から発生したものが810件(同654件)であった。前者の減少は1月中旬から2月初旬にかけて多数検知していたSQLインジェクションによるコマンド実行の試みが減ったこと、後者の増加は「DNS Changer」「Ursnif」「Bedep」などのマルウェア感染を多数検知したためだという。

またレポートでは、注目のトピックとして「相次ぐApache Struts 2の脆弱性公開」「Ursnifの感染事例の急増」「ランサムウェアへの感染を誘導する不審メールの増加」を取り上げ、被害状況や対策方法を紹介している。Ursnifやランサムウェアは不審なメールにより感染に誘導させるケースが多く、一見して不審を感じる要素が少なくなっており、また不審メールが減少する兆候もないため、今後も注意が必要としている。

《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 護衛艦いなづまの艦長、資格のない隊員を特定秘密取扱職員に指名し懲戒処分

    護衛艦いなづまの艦長、資格のない隊員を特定秘密取扱職員に指名し懲戒処分

  2. ランサムウェア被害の原因はスターティア社の UTM テストアカウント削除忘れ

    ランサムウェア被害の原因はスターティア社の UTM テストアカウント削除忘れ

  3. デジサートのEV証明書の記載フォーマットに誤り、再発行とサーバへの入れ替え呼びかけ

    デジサートのEV証明書の記載フォーマットに誤り、再発行とサーバへの入れ替え呼びかけ

  4. 社内不正 1位 情報持ち出し・2位 横領・3位 労働問題 ~ 被害企業 230 社調査

    社内不正 1位 情報持ち出し・2位 横領・3位 労働問題 ~ 被害企業 230 社調査

  5. Proofpoint Blog 36回「身代金を払わない結果 日本のランサムウェア感染率減少? 感染率と身代金支払率 15 ヶ国調査 2024」

    Proofpoint Blog 36回「身代金を払わない結果 日本のランサムウェア感染率減少? 感染率と身代金支払率 15 ヶ国調査 2024」

  6. テレビ宮崎グループ会社にランサムウェア攻撃、請求書発行システムを停止

    テレビ宮崎グループ会社にランサムウェア攻撃、請求書発行システムを停止

  7. 豊島のサーバにランサムウェア攻撃、復旧済みで業務に影響なし

    豊島のサーバにランサムウェア攻撃、復旧済みで業務に影響なし

  8. 「意識を高揚させよう」と思い特定秘密の情報を知るべき立場にない隊員に特定秘密の情報を漏らす、懲戒処分に

    「意識を高揚させよう」と思い特定秘密の情報を知るべき立場にない隊員に特定秘密の情報を漏らす、懲戒処分に

  9. 経団連、個人情報保護法に基づく漏えい報告や本人通知にリソースを割く現状を問題視

    経団連、個人情報保護法に基づく漏えい報告や本人通知にリソースを割く現状を問題視

  10. 北 中華製AIを攻撃活用/北 DMARC不正利用/北 日本のアニメ制作関与か ほか [Scan PREMIUM Monthly Executive Summary 2024年4月度]

    北 中華製AIを攻撃活用/北 DMARC不正利用/北 日本のアニメ制作関与か ほか [Scan PREMIUM Monthly Executive Summary 2024年4月度]

ランキングをもっと見る