インシデント報告件数は横ばい、フィッシングサイトは前四半期から36%増加(JPCERT/CC) | ScanNetSecurity
2024.05.13(月)

インシデント報告件数は横ばい、フィッシングサイトは前四半期から36%増加(JPCERT/CC)

JPCERT/CCは、2017年1月1日から3月31日までの四半期における「インシデント報告対応レポート」および「活動概要」を公開した。

脆弱性と脅威 脅威動向
インシデント報告関連件数
インシデント報告関連件数 全 3 枚 拡大写真
一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は4月13日、2017年1月1日から3月31日までの四半期における「インシデント報告対応レポート」および「活動概要」を公開した。インシデント報告対応レポートによると、同四半期にJPCERT/CCに寄せられたインシデント報告件数は4,095件で、前四半期(4,036件)から1%増加した。

インシデントの内訳は「スキャン」が49.2%、「Webサイト改ざん」が19.9%、「フィッシングサイト」が14.6%を占めた。フィッシングサイト全体では、Eコマースサイトを装ったものが31.0%、金融機関のサイトを装ったものが27.5%を占めている。本四半期に報告が寄せられたフィッシングサイトの件数は707件で、前四半期の521件から36%増加し、前年度同期(645件)との比較では10%の増加となっている。

活動概要では、ADのセキュリティに特化した「ログを活用したActive Directoryに対する攻撃の検知と対策」を3月14日に公開した「Active Directoryのセキュリティにフォーカスした実践的解説書を公開」、マルウェアの類似度に基いて複数のマルウェアをクラスタリングし、結果を可視化するためのツール「impfuzzy for Neo4j」を3月10日に公開した「マルウエアの類似度によるクラスタリング結果を可視化するためのツールを公開」、そして「制御システムセキュリティカンファレンス2017を開催」の3つををトピックに挙げている。

《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 護衛艦いなづまの艦長、資格のない隊員を特定秘密取扱職員に指名し懲戒処分

    護衛艦いなづまの艦長、資格のない隊員を特定秘密取扱職員に指名し懲戒処分

  2. 脆弱な DMARC セキュリティ・ポリシーを悪用、北朝鮮スピアフィッシング詐欺

    脆弱な DMARC セキュリティ・ポリシーを悪用、北朝鮮スピアフィッシング詐欺

  3. 東京メトロ社員が遺失者になりすまし、現金総額 235,458円 ほか遺失物着服

    東京メトロ社員が遺失者になりすまし、現金総額 235,458円 ほか遺失物着服

  4. TwoFive メールセキュリティ Blog 第14回「いよいよ6月、メルマガが届かなくなる…!? ~ メルマガ配信している皆さん ワンクリック購読解除の List Unsubscribe対応は済んでますか?」

    TwoFive メールセキュリティ Blog 第14回「いよいよ6月、メルマガが届かなくなる…!? ~ メルマガ配信している皆さん ワンクリック購読解除の List Unsubscribe対応は済んでますか?」

  5. ランサムウェア「LockBit」被疑者の資産を凍結し起訴

    ランサムウェア「LockBit」被疑者の資産を凍結し起訴

  6. テレ東「ヤギと大悟」公式 X アカウントが乗っ取り被害、意図しないポストが数件行われる

    テレ東「ヤギと大悟」公式 X アカウントが乗っ取り被害、意図しないポストが数件行われる

  7. ランサムウェア被害の原因はスターティア社の UTM テストアカウント削除忘れ

    ランサムウェア被害の原因はスターティア社の UTM テストアカウント削除忘れ

  8. 東京電力エナジーパートナー、電力・ガス取引監視等委員会からの報告徴収に対する報告書提出

    東京電力エナジーパートナー、電力・ガス取引監視等委員会からの報告徴収に対する報告書提出

  9. 豊島のサーバにランサムウェア攻撃、復旧済みで業務に影響なし

    豊島のサーバにランサムウェア攻撃、復旧済みで業務に影響なし

  10. 北 中華製AIを攻撃活用/北 DMARC不正利用/北 日本のアニメ制作関与か ほか [Scan PREMIUM Monthly Executive Summary 2024年4月度]

    北 中華製AIを攻撃活用/北 DMARC不正利用/北 日本のアニメ制作関与か ほか [Scan PREMIUM Monthly Executive Summary 2024年4月度]

ランキングをもっと見る