「アタッシェケース」で作成された暗号化ファイルに任意コード実行の脆弱性(JVN) | ScanNetSecurity
2025.10.12(日)

「アタッシェケース」で作成された暗号化ファイルに任意コード実行の脆弱性(JVN)

IPAおよびJPCERT/CCは、HiBARA Softwareが提供するオープンソースのファイル暗号化ソフト「アタッシェケース」で作成された自己実行可能形式の暗号化ファイルにDLL読み込みに関する脆弱性が存在すると「JVN」で発表した。

脆弱性と脅威 セキュリティホール・脆弱性
独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は7月14日、HiBARA Softwareが提供するオープンソースのファイル暗号化ソフト「アタッシェケース」で作成された自己実行可能形式の暗号化ファイルにDLL読み込みに関する脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。CVSS v3による最大Base Scoreは7.8。橘総合研究所の英利雅美氏が報告を行った。

「アタッシェケース ver.2.8.3.0 およびそれ以前(CVE-2017-2271)」「アタッシェケース ver.3.2.2.6 およびそれ以前(CVE-2017-2272)」で作成された自己実行可能形式の暗号化ファイルには、DLLを読み込む際の検索パスが原因で、意図しないDLLを読み込んでしまう脆弱性が存在する。この脆弱性が悪用されると、自己実行可能形式の暗号化ファイルを実行している権限で、任意のコードを実行される可能性がある。JVNでは、脆弱性による影響を軽減するためのワークアラウンドを複数紹介している。

《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

関連記事

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 銀行内部の顧客格付け情報が漏えい 常陽銀行

    銀行内部の顧客格付け情報が漏えい 常陽銀行

  2. 古野電気への不正アクセス、高度な手法を用いてのサイバー攻撃を受けたと判断

    古野電気への不正アクセス、高度な手法を用いてのサイバー攻撃を受けたと判断

  3. 竹内製作所の連結子会社にランサムウェア攻撃、サーバに保管されている一部のファイルが暗号化

    竹内製作所の連結子会社にランサムウェア攻撃、サーバに保管されている一部のファイルが暗号化

  4. 自称 “トヨタカローラ ペネトレーション” を武器にサイバー犯罪帝国に挑んだ研究者

    自称 “トヨタカローラ ペネトレーション” を武器にサイバー犯罪帝国に挑んだ研究者

  5. 日本セラミックへのランサムウェア攻撃、新たに取引先・関係者に関する情報流出が判明

    日本セラミックへのランサムウェア攻撃、新たに取引先・関係者に関する情報流出が判明

ランキングをもっと見る
PageTop