[対談] 人工知能は重要経営課題となったサイバーリスクに対抗できるか
企業のリスクマネジメントの専門家である ACEコンサルティング株式会社 白井 邦芳 氏と、SCSK株式会社の西廣 恭太 氏の二人は、この被害を、企業を取り巻くリスクとその対策が迎えている大きな転換点と捉えている。
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5 月のある日こんなメッセージが、世界 150 カ国、20 万台を超える業務用 PC のモニタに表示された。PC のファイルを暗号化して、復号と引き替えに金銭を要求する「ランサムウェア」と呼ばれるマルウェアの一種「 WannaCry(ワナクライ)」の仕業である。公式に報告されただけでも 20 社を超える日本企業も被害を受けた。
企業のリスクマネジメントの専門家である ACEコンサルティング株式会社 白井 邦芳 氏と、SCSK株式会社の西廣 恭太 氏の二人は、この被害を、企業を取り巻くリスクとその対策が迎えている大きな転換点と捉えている。
サイバーリスクがどう変わりつつあるのか、そして今後どのような新しい視点で対策を行う必要があるのか両氏に話を聞いた。(聞き手:ScanNetSecurity 発行人 高橋)
●2004年のターニングポイント
―― 白井先生はインターネットの黎明期から現在まで、2,000 件を超える上場企業のリスクマネジメントに携わってこられました。企業にとってサイバーリスク管理には、これまでいくつかのターニングポイントがあったように思います。いろいろな見方がありますが、まず最初のターニングポイントはやはり、ブロードバンド接続サービスを提供する ISP をはじめとして、大手通信販売や、石油大手、信販大手などの情報流出が集中した 2004 年が挙げられますね。
《ScanNetSecurity》
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