「監査人」から見た今年の10大セキュリティ問題(JASA) | ScanNetSecurity
2024.05.03(金)

「監査人」から見た今年の10大セキュリティ問題(JASA)

JASAは、「情報セキュリティ監査人が選ぶ2018年度の情報セキュリティ十大トレンド」を発表した。

調査・レポート・白書・ガイドライン 調査・ホワイトペーパー
特定非営利活動法人日本セキュリティ監査協会(JASA)は1月5日、「情報セキュリティ監査人が選ぶ2018年度の情報セキュリティ十大トレンド」を発表した。これは2017年10月18日~10月31日に実施したアンケート調査によるもの。有効回答数は195件。第1位を3ポイント、第2位を2ポイント、第3位を1ポイントとしてそれぞれ換算し、10位までを「十大トレンド」としている。

各トレンドごとに監査の具体的ポイントが考慮されており、たとえば1位の「多様化・巧妙化するランサムウェアの被害拡大」では、「従業員への不審メール教育が徹底しているか。」「ぜい弱性対策・マルウェア対策の実施が十分か。」「情報のバックアップ及びリカバリーテストの実施がされているか。」「内部ネットワークでのマルウェアによる感染拡大活動に対する局所化対策ができているか。」などが挙げられている。

十大トレンドの結果は次の通り。

1位:多様化・巧妙化するランサムウェアの被害拡大
2位:最新の対策もすり抜ける標的型攻撃による甚大な被害の発生
3位:セキュリティ機能が乏しいIoT製品への攻撃による社会的混乱
4位:クラウドなど集中管理による社会的規模の被害発生
5位:考慮不足の働き方改革に起因する事故の発生
6位:日本語ビジネスメール詐欺被害の拡大
7位:ガバナンス欠如のIT投資による重大インシデントの発生
8位:成長しないマネジメントシステムによる組織活力の低下
9位:形だけCSIRT/名ばかりセキュリティ人材による弊害の発生
10位:GDPR違反の摘発

《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

関連記事

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. ランサムウェア被害の原因はスターティア社の UTM テストアカウント削除忘れ

    ランサムウェア被害の原因はスターティア社の UTM テストアカウント削除忘れ

  2. クラウド労務管理「WelcomeHR」の個人データ閲覧可能な状態に、契約終了後も個人情報保存

    クラウド労務管理「WelcomeHR」の個人データ閲覧可能な状態に、契約終了後も個人情報保存

  3. 今日もどこかで情報漏えい 第23回「2024年3月の情報漏えい」なめるなという決意 ここまでやるという矜恃

    今日もどこかで情報漏えい 第23回「2024年3月の情報漏えい」なめるなという決意 ここまでやるという矜恃

  4. クラウド型データ管理システム「ハイクワークス」のユーザー情報に第三者がアクセス可能な状態に

    クラウド型データ管理システム「ハイクワークス」のユーザー情報に第三者がアクセス可能な状態に

  5. 2023年「業務外利用・不正持出」前年 2 倍以上増加 ~ デジタルアーツ調査

    2023年「業務外利用・不正持出」前年 2 倍以上増加 ~ デジタルアーツ調査

  6. 信和へのランサムウェア攻撃で窃取された情報、ロックビット摘発を受けてリークサイトが閉鎖

    信和へのランサムウェア攻撃で窃取された情報、ロックビット摘発を受けてリークサイトが閉鎖

  7. 「味市春香なごみオンラインショップ」に不正アクセス、16,407件のカード情報が漏えい

    「味市春香なごみオンラインショップ」に不正アクセス、16,407件のカード情報が漏えい

  8. 雨庵 金沢で利用している Expedia 社の宿泊予約情報管理システムに不正アクセス、フィッシングサイトへ誘導するメッセージ送信

    雨庵 金沢で利用している Expedia 社の宿泊予約情報管理システムに不正アクセス、フィッシングサイトへ誘導するメッセージ送信

  9. SECON 2024 レポート:最先端のサイバーフィジカルシステムを体感

    SECON 2024 レポート:最先端のサイバーフィジカルシステムを体感

  10. 「シャドーアクセスとは?」CSAJ が定義と課題をまとめた日本語翻訳資料公開

    「シャドーアクセスとは?」CSAJ が定義と課題をまとめた日本語翻訳資料公開

ランキングをもっと見る