「ISC BIND 9」および「ISC DHCP」に、DoS攻撃を受ける脆弱性(JVN) | ScanNetSecurity
2025.10.12(日)

「ISC BIND 9」および「ISC DHCP」に、DoS攻撃を受ける脆弱性(JVN)

IPAおよびJPCERT/CCは、「ISC BIND 9」および「ISC DHCP」にDoS攻撃を受ける脆弱性が存在すると、「JVN」で発表した。

脆弱性と脅威 セキュリティホール・脆弱性
脆弱性の影響を受ける「ISC BIND 9」のバージョン
脆弱性の影響を受ける「ISC BIND 9」のバージョン 全 3 枚 拡大写真
独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は1月17日、「ISC BIND 9」および「ISC DHCP」にDoS攻撃を受ける脆弱性が存在すると、「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。CVSS v3による最大Base Scoreは7.5。これは、開発元であるISCの発表を受けたもの。

「BIND 9」には、反復検索におけるクリーンアップ処理の順序に誤りがありり、結果として解放済みメモリ使用(use-after-free)による assertion failure が発生し、namedが異常終了する脆弱性(CVE-2017-3145)が存在する。また、

「ISC DHCP」には、OMAPI接続を閉じる際のクリーンアップ処理に誤りがあり、DHCPサーバで使用可能なファイルディスクリプタが枯渇する脆弱性(CVE-2017-3144)が存在する。ファイルディスクリプタが枯渇するとサーバは追加の接続を受け付けないため、サーバ管理者による正当な接続も拒否してしまう可能性がある。

JVNでは、BIND 9については最新版へのアップデートを呼びかけている。なお、DNSSECの検証を無効にすることで、本脆弱性の影響を軽減できるとしている。一方、DHCPはパッチの提供が予定されていない。JVNでは、許可されていないユーザからのOMAPI接続を禁止することで、本脆弱性の影響を軽減できるとしている。

《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 古野電気への不正アクセス、高度な手法を用いてのサイバー攻撃を受けたと判断

    古野電気への不正アクセス、高度な手法を用いてのサイバー攻撃を受けたと判断

  2. 銀行内部の顧客格付け情報が漏えい 常陽銀行

    銀行内部の顧客格付け情報が漏えい 常陽銀行

  3. 自称 “トヨタカローラ ペネトレーション” を武器にサイバー犯罪帝国に挑んだ研究者

    自称 “トヨタカローラ ペネトレーション” を武器にサイバー犯罪帝国に挑んだ研究者

  4. 竹内製作所の連結子会社にランサムウェア攻撃、サーバに保管されている一部のファイルが暗号化

    竹内製作所の連結子会社にランサムウェア攻撃、サーバに保管されている一部のファイルが暗号化

  5. 日本セラミックへのランサムウェア攻撃、新たに取引先・関係者に関する情報流出が判明

    日本セラミックへのランサムウェア攻撃、新たに取引先・関係者に関する情報流出が判明

ランキングをもっと見る
PageTop