コネクテッドカーのリコール件数の30%以上がソフトウエアの不具合(カナダ大使館) | ScanNetSecurity
2026.03.12(木)

コネクテッドカーのリコール件数の30%以上がソフトウエアの不具合(カナダ大使館)

カナダ大使館は2月8日、「カナダの自動運転・コネクテッドカー研究」に関するセミナーを開催。ウォータールー大学(オンタリオ州)のセバスチャン・フィッシュマイスター准教授がその現状と今後の技術トレンドについて講演を行った。

研修・セミナー・カンファレンス セミナー・イベント
ウォータールー大学のセバスチャン・フィッシュマイスター准教授
ウォータールー大学のセバスチャン・フィッシュマイスター准教授 全 2 枚 拡大写真
カナダ大使館は2月8日、「カナダの自動運転・コネクテッドカー研究」に関するセミナーを開催。ウォータールー大学(オンタリオ州)のセバスチャン・フィッシュマイスター准教授がその現状と今後の技術トレンドについて講演を行った。

同准教授は自動車ITセキュリティ研究の第一人者で、コネクテッドカーや自動運転車の安全とセキュリティを確実にするためのデータ主導型、エビデンス・ベースのアプローチに関する研究を行っている。これらに関する論文も100以上発表し、さまざまな賞を受賞している。

また、産業界とのコラボレーションにも積極的で、2014年には自動車部品製造協会(APMA)のコネクテッドカー技術デモンストレーター、2017年と2018年にはルネサスCES自動運転車デモ、など多くのデモカーの作製に協力している。

同准教授は自動運転車について「環境に優しいクルマで、さまざまないいところがある。コンピュータが適切にクルマを運転してくれるので、燃料を節約でき、時間も節約でき、エネルギーも節約することができる。同時により安全な運転もでき、道路上の事故を大きく減らすことができる」と話す。

しかし、言うは易く行うは難しで、乗り越えなければならない技術的なハードルがいくつもある。フィッシュマイスター准教授によると、その大きなカギとなるのはソフトウエア技術で、ソフトウエア技術を制するものが自動運転を制すると言っても過言ではないそうだ。

また、現在のリコール件数の30%以上がソフトウエアの不具合によるもので、自動車メーカーはその対策に取り組むことが重要と説く。しかし、人類がコンピュータを理解するのはもはや無可能になりつつあるとのことだ。

「コンピュータには膨大なコード行数があり、このコードの行数が何をしてているのか正確に理解することが困難になっている。そこで必要になってくるのがエンジニアを助けるシステムで、コンピュータがコンピュータを管理することが重要だ」とフィッシュマイスター准教授は説明し、AIなどによってシステムが適切に動いているか動いていないか判断させる必要があるという。

現在、大学が所有している4台の自動運転車を使って、さまざまな実証実験を行っているが、レベル5のクルマはまだ開発できていないそうだ。

自動車ITセキュリティ研究の第一人者、フィッシュマイスター准教授「ソフトウエア技術を制すものが自動運転を制す」

《山田清志@レスポンス》

関連記事

この記事の写真

/
PageTop

アクセスランキング

  1. 誤操作の発覚を恐れて委託先社員がログから記録を削除・変更したことが原因 ~ JAL「手荷物当日配送サービス」システム障害

    誤操作の発覚を恐れて委託先社員がログから記録を削除・変更したことが原因 ~ JAL「手荷物当日配送サービス」システム障害

  2. 厚生労働省初動対応チームの派遣を受け対応 ~ 白梅豊岡病院にランサムウェア攻撃

    厚生労働省初動対応チームの派遣を受け対応 ~ 白梅豊岡病院にランサムウェア攻撃

  3. L2 スイッチでゼロトラストを実現、「セキュリティ予算」でなく「ネットワーク機器予算」で導入 ~ パイオリンクが語る超現実解

    L2 スイッチでゼロトラストを実現、「セキュリティ予算」でなく「ネットワーク機器予算」で導入 ~ パイオリンクが語る超現実解PR

  4. 宇宙は聖域ではない ~ 衛星軌道上を時速 2 万キロで飛ぶデバイスにパッチ適用を迫る 地球ではありふれた脆弱性

    宇宙は聖域ではない ~ 衛星軌道上を時速 2 万キロで飛ぶデバイスにパッチ適用を迫る 地球ではありふれた脆弱性

  5. 美濃工業へのランサムウェア攻撃、個人情報が漏えいした可能性を完全に否定することはできない状況

    美濃工業へのランサムウェア攻撃、個人情報が漏えいした可能性を完全に否定することはできない状況

ランキングをもっと見る
PageTop