セキュリティ競技 Hardening Project、スポンサー参加の新しい形
単にお金を出すだけでなく、競技を通じてベンダー自身も成長を促される、セキュリティイベントへの新しいスポンサーの参加の方法として今後の展開が期待される。
研修・セミナー・カンファレンス
セミナー・イベント

今年度第 2 回目の競技会「Hardening II SecurEach (セキュアイーチ) 」は、明日 11 月 21 日と 22 日の 2 日間にわたり、沖縄県宮古島市で開催される。
Hardening Project とは、参加者が、セキュリティホールが満載された架空のオンラインコマースなどの問題だらけの Web サイトの管理者・責任者となって、制限時間内にセキュリティ対策を実施することで堅牢化し、降り注ぎ続けるサイバー攻撃をしのぎながら、売上逸失などの損害を最小限にする競技で、技術力だけでなく、組織運営力や対外折衝力も問われるという、総合的な競技設計がなされている。
Hardening Project の運営は、有志のセキュリティベンダのスポンサードによって支えられているが、同プロジェクトは「マーケットプレイス」という独特のスポンサー参加の試みを 2015 年から行っている。
マーケットプレイスとは、各スポンサー企業が持つ、アンチウイルスや Webアプリケーションファイアウォール、DDoS対策などの最新のセキュリティ製品やサービスを、競技の参加者が競技内通貨を用いて購入し、セキュリティ対策に用いる仕組みである。
11 月 19 日に WASForum 公式サイトに公開されたレポート「 Hardening Episode: 熱意は競技参加者を凌ぐ勢い!? セキュリティ競技 Hardening Project に参加するスポンサーベンダとそのチャレンジ」では、これまで関係者以外にはほとんど知られていなかったマーケットプレイスの成立経緯や仕組みについて詳しくレポートされている。単にお金を出すだけでなく、競技を通じてベンダー自身も成長を促される、セキュリティイベントへの新しいスポンサー参加の方法として今後の展開が期待される。
関連記事
この記事の写真
/