事件の背景 世界に広がるサイバー軍需産業 NSOグループと BlackCube | ScanNetSecurity
2026.05.19(火)

事件の背景 世界に広がるサイバー軍需産業 NSOグループと BlackCube

>> 本稿の前編にあたる「スパイ代行業者に狙われた権力監視機関シチズンラボ」はこちら

国際 海外情報
blackcube.com
blackcube.com 全 2 枚 拡大写真
>> 本稿の前編にあたる「スパイ代行業者に狙われた権力監視機関シチズンラボ」はこちら

 この事件の背景には国家によるネット監視が世界中に広がっていることと、それを支える産業の拡大がある。私はこの産業をサイバー軍需企業と呼んでいる。国家によるネット監視の製品や技術はそのまま他の国への干渉に用いられることも多いためだ。サイバー軍需企業 Gammaグループが設立されたのは 1990 年とかなり昔だが、Hacking team や Vupen、END GAME は 2000 年代に入ってからになる。

●NSOグループ

 シチズンラボが NSOグループを取り上げた最初のレポートは『THE MILLION DOLLAR DISSIDENT NSO Group’s iPhone Zero-Days used against a UAE Human Rights Defender』(https://citizenlab.ca/2016/08/million-dollar-dissident-iphone-zero-day-nso-group-uae/)である。2016 年の 8 月にアラブ首長国連邦の人権活動家に対して NSOグループのソフトウェアを使って攻撃が仕掛けられた事件からである。使われたスパイウェア Pegasus は日本でも話題になったので、名前を聞いたこがある方もいるかもしれない。

 2018 年 9 月には、世界 45 カ国に広がる NSOグループのスパイウェア Pegasus の実態を暴いた。45 カ国が Pegasus に感染し監視されており、36 カ国が Pegasus を操作し、10 カ国が他国に対して Pegasus での監視を行っていた。

《一田 和樹》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. マイクロソフトが 5 月のセキュリティ情報公開、CVSS 基本値が 9.8 以上と高いスコアの脆弱性が 4 件

    マイクロソフトが 5 月のセキュリティ情報公開、CVSS 基本値が 9.8 以上と高いスコアの脆弱性が 4 件

  2. セキュリティ統制構築セミナーを開催(NTTデータ・セキュリティ、TDCソフトウェアエンジニアリング)

    セキュリティ統制構築セミナーを開催(NTTデータ・セキュリティ、TDCソフトウェアエンジニアリング)

  3. 2位とトリプルスコア ~ AnthropicバグバウンティプログラムでGMO Flatt SecurityのRyotaK氏が1位を記録

    2位とトリプルスコア ~ AnthropicバグバウンティプログラムでGMO Flatt SecurityのRyotaK氏が1位を記録

  4. 20万2,581件のスパムメール送信の可能性 ~ 国交省「子育てエコホーム支援事業」事務事業者 博報堂が利用するメールサーバに不正アクセス

    20万2,581件のスパムメール送信の可能性 ~ 国交省「子育てエコホーム支援事業」事務事業者 博報堂が利用するメールサーバに不正アクセス

  5. スマートフォンアプリ「くら寿司 公式アプリ」に証明書検証不備の脆弱性

    スマートフォンアプリ「くら寿司 公式アプリ」に証明書検証不備の脆弱性

ランキングをもっと見る
PageTop