事件の背景 世界に広がるサイバー軍需産業 NSOグループと BlackCube | ScanNetSecurity
2026.07.03(金)

事件の背景 世界に広がるサイバー軍需産業 NSOグループと BlackCube

>> 本稿の前編にあたる「スパイ代行業者に狙われた権力監視機関シチズンラボ」はこちら

国際 海外情報
blackcube.com
blackcube.com 全 2 枚 拡大写真
>> 本稿の前編にあたる「スパイ代行業者に狙われた権力監視機関シチズンラボ」はこちら

 この事件の背景には国家によるネット監視が世界中に広がっていることと、それを支える産業の拡大がある。私はこの産業をサイバー軍需企業と呼んでいる。国家によるネット監視の製品や技術はそのまま他の国への干渉に用いられることも多いためだ。サイバー軍需企業 Gammaグループが設立されたのは 1990 年とかなり昔だが、Hacking team や Vupen、END GAME は 2000 年代に入ってからになる。

●NSOグループ

 シチズンラボが NSOグループを取り上げた最初のレポートは『THE MILLION DOLLAR DISSIDENT NSO Group’s iPhone Zero-Days used against a UAE Human Rights Defender』(https://citizenlab.ca/2016/08/million-dollar-dissident-iphone-zero-day-nso-group-uae/)である。2016 年の 8 月にアラブ首長国連邦の人権活動家に対して NSOグループのソフトウェアを使って攻撃が仕掛けられた事件からである。使われたスパイウェア Pegasus は日本でも話題になったので、名前を聞いたこがある方もいるかもしれない。

 2018 年 9 月には、世界 45 カ国に広がる NSOグループのスパイウェア Pegasus の実態を暴いた。45 カ国が Pegasus に感染し監視されており、36 カ国が Pegasus を操作し、10 カ国が他国に対して Pegasus での監視を行っていた。

《一田 和樹》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 日経225構成企業の217社で情報漏えいを確認

    日経225構成企業の217社で情報漏えいを確認

  2. 市の男性職員(40代)が住民記録システムを操作して元親族の個人情報を閲覧し懲戒処分に

    市の男性職員(40代)が住民記録システムを操作して元親族の個人情報を閲覧し懲戒処分に

  3. サイバー犯罪者が犯行現場に残した「セルフィー」1,500 万枚を LLM 分析

    サイバー犯罪者が犯行現場に残した「セルフィー」1,500 万枚を LLM 分析

  4. セキュリティインシデント体験ツール「ZANSIN」の構築方法について解説

    セキュリティインシデント体験ツール「ZANSIN」の構築方法について解説

  5. 現代仏壇に不正アクセス、親会社である株式会社はせがわが保有する個人情報には影響無し

    現代仏壇に不正アクセス、親会社である株式会社はせがわが保有する個人情報には影響無し

ランキングをもっと見る
PageTop