モバイルデバイスを狙う脅威が急増--2018年下半期レポート(マカフィー)
マカフィーは、2018年下半期の脅威レポート「McAfee Labs モバイル脅威レポート:2018年下半期」を発表した。
脆弱性と脅威
脅威動向
レポートでは、2018年は「モバイルマルウェア」の年、2019年は「あらゆる場所にマルウェア」の年となると予測している。サイバー犯罪者は収入を最大化する方法を探しており、市場の変化に対応して戦術をシフトしている。たとえば、仮想通貨の価値が下がれば、犯罪者たちは仮想通貨のマイニングから離れていく。悪意あるアプリを見つけて削除するようになったアプリストアも同様だ。
スマートフォンは家庭内の複数のデバイスに接続し制御できるため、サイバー犯罪者はユーザを騙して侵入する新しい方法を模索している。2018年には、2倍以上のモバイルバックドアをリードするファミリーとなった「TimpDoor」の影響が大きく見られた。また、モバイルデバイス上のトロイの木馬は世界的に急増しており、主にモバイルバンキングを狙っている。モバイルデバイスを狙うマイニングやスパイウェアの増加もみられた。
《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》