RDP経由でランサムウェアに感染するケースが増加--四半期レポート(ラック) | ScanNetSecurity
2025.11.19(水)

RDP経由でランサムウェアに感染するケースが増加--四半期レポート(ラック)

ラックは、「サイバー救急センターレポート 第6号」を公開した。同レポートは、同社のサイバー救急センターが相談を受けて対応しているインシデントレスポンスやフォレンジック調査の結果に基づいて、直前の四半期のインシデント傾向や対応方法について記載したもの。

調査・レポート・白書・ガイドライン 調査・ホワイトペーパー
「サイバー救急センターレポート 第6号」
「サイバー救急センターレポート 第6号」 全 2 枚 拡大写真
株式会社ラックは3月25日、「サイバー救急センターレポート 第6号」を公開した。同レポートは、同社のサイバー救急センターが相談を受けて対応しているインシデントレスポンスやフォレンジック調査の結果に基づいて、直前の四半期のインシデント傾向や対応方法について記載したもの。

2018年10月から12月までの「サイバー119」の出動傾向では、引き続きMicrosoft Office 365のクラウド型メールサービスを不正に利用された組織からの相談が多かった。これは、フィッシングメールにより誘導された偽のOffice 365ログイン画面にアカウント情報を入力してしまい、窃取されたものとみられる。

また、ランサムウェアによりデータが暗号化された組織からの相談が増加傾向にあるが、インターネットからRDP(Remote Desktop Protocol)接続されて、ランサムウェアを実行されたことが原因だという。APT攻撃と推測されるインシデントの相談も複数の組織から受けているが、これらには過去にもAPT攻撃を受けているケースが多く、攻撃者グループは同一の標的を執拗に狙っているとしている。

特集には、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)産業サイバーセキュリティセンター」が提供している「中核人材育成プログラム」を受講している郷晴奈氏による「ICSに迫る脅威と課題解決への道」を掲載。ICSにおけるサイバーセキュリティの現状とサイバー攻撃の脅威、対策における課題を挙げている。このほか、脅威分析報告「起訴状から読み解くAPTの脅威」や2本コラムが掲載されている。

《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 公開サーバのファイルと同じ ~ サイバー攻撃グループ名乗る人物が「IIJ からソースコードを盗み出した」とファイルを添付し投稿

    公開サーバのファイルと同じ ~ サイバー攻撃グループ名乗る人物が「IIJ からソースコードを盗み出した」とファイルを添付し投稿

  2. テインにランサムウェア攻撃、グループ各社にも影響

    テインにランサムウェア攻撃、グループ各社にも影響

  3. 東証上場企業 クレジットカード情報流出 88 日後公表

    東証上場企業 クレジットカード情報流出 88 日後公表

  4. 著作権者からの開示請求や損害賠償が多発 ~ ファイル共有ソフトの不適切利用に注意呼びかけ

    著作権者からの開示請求や損害賠償が多発 ~ ファイル共有ソフトの不適切利用に注意呼びかけ

  5. Blue Yonder社のシフト作成ツールへの不正アクセスで西友従業員の個人情報が漏えい

    Blue Yonder社のシフト作成ツールへの不正アクセスで西友従業員の個人情報が漏えい

ランキングをもっと見る
PageTop