複数のIoT機器に「Mirai」亜種の感染を狙うアクセスが増加(警察庁) | ScanNetSecurity
2024.04.16(火)

複数のIoT機器に「Mirai」亜種の感染を狙うアクセスが増加(警察庁)

警察庁は、「複数のIoT機器等の脆弱性を標的としたアクセスの増加等について」とする注意喚起を「@police」において公開した。

脆弱性と脅威 脅威動向
複数の IoT 機器等の脆弱性を標的としたアクセスの宛先ポート別推移(R1.11.1~R2.1.18)
複数の IoT 機器等の脆弱性を標的としたアクセスの宛先ポート別推移(R1.11.1~R2.1.18) 全 1 枚 拡大写真
警察庁は1月30日、「複数のIoT機器等の脆弱性を標的としたアクセスの増加等について」とする注意喚起を「@police」において公開した。同庁のインターネット定点観測システムでは、さまざまなIoT機器の脆弱性を悪用し「Mozi.m」または「Mozi.a」という名称のファイルをダウンロードさせた後、その実行を試みるアクセスの増加を観測しているという。

これらのファイルは、IoT機器に感染する「Mirai」の亜種とみられる。警察庁では、このようなIoT機器等の既知の脆弱性を悪用し「Mirai」亜種の感染を狙った11種類のアクセスを確認しており、各アクセスの宛先ポート別推移および各アクセスの内容について紹介している。同庁ではユーザに対し、IoT機器のファームウェアを最新に保ち、必要な設定変更を行うこと、インターネットに接続する際にはルータを介すること、必要がない場合はルータのUPnP機能を無効にするなどの対策を挙げている。

同庁ではこのほか、「DVR/NVR/IPC機器のAPIの脆弱性を標的としたアクセスの増加」「Apache Solrを標的とした探索行為等のアクセスの増加」も合わせて発表している。

《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 東芝テックが利用するクラウドサービスに不正アクセス、取引先や従業員の個人情報が閲覧された可能性

    東芝テックが利用するクラウドサービスに不正アクセス、取引先や従業員の個人情報が閲覧された可能性

  2. マリンネットサイトに SQL インジェクション攻撃、メールアドレス流出

    マリンネットサイトに SQL インジェクション攻撃、メールアドレス流出

  3. 「引っかかるのは当たり前」が前提、フィッシングハンターが提案する対策のポイント ~ JPAAWG 6th General Meeting レポート

    「引っかかるのは当たり前」が前提、フィッシングハンターが提案する対策のポイント ~ JPAAWG 6th General Meeting レポート

  4. 山田製作所にランサムウェア攻撃、「LockBit」が展開され複数のサーバのデータが暗号化

    山田製作所にランサムウェア攻撃、「LockBit」が展開され複数のサーバのデータが暗号化

  5. プルーフポイント、マルウェア配布する YouTube チャンネル特定

    プルーフポイント、マルウェア配布する YouTube チャンネル特定

  6. 警察庁、サイバー事案通報の統一窓口を設置

    警察庁、サイバー事案通報の統一窓口を設置

  7. 委託事業者が回収処理した国民健康保険証、拾得物として警察署に届く

    委託事業者が回収処理した国民健康保険証、拾得物として警察署に届く

  8. 転職先で営業活動に活用、プルデンシャル生命保険 元社員 顧客情報持ち出し

    転職先で営業活動に活用、プルデンシャル生命保険 元社員 顧客情報持ち出し

  9. チラシ記載の QR コードを誤って管理者用 URL から作成、申込者の個人情報が閲覧可能に

    チラシ記載の QR コードを誤って管理者用 URL から作成、申込者の個人情報が閲覧可能に

  10. マイクロソフトが 4 月のセキュリティ情報公開、悪用の事実を確認済みの脆弱性が 1 件

    マイクロソフトが 4 月のセキュリティ情報公開、悪用の事実を確認済みの脆弱性が 1 件

ランキングをもっと見る