大学附属病院でメール誤送信、40代男性医師に懲戒処分(横浜市立大学) | ScanNetSecurity
2024.04.20(土)

大学附属病院でメール誤送信、40代男性医師に懲戒処分(横浜市立大学)

公立大学法人横浜市立大学は2月26日、2019年7月24日に横浜市立大学附属病院にて発生したメール誤送信による患者情報の漏えいに関して懲戒処分を行ったと発表した。

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公立大学法人横浜市立大学は2月26日、2019年7月24日に横浜市立大学附属病院にて発生したメール誤送信による患者情報の漏えいに関して懲戒処分を行ったと発表した。

これは2019年8月5日に同大学が公表した、2019年7月24日午後9時頃に横浜市立大学附属病院泌尿器科の医師が臨床研究に関係する医師計22名のアドレスに患者情報の記録されたExcelファイルをメール添付し送信したが、エラーとなったアドレスが多かったため個人のメールアドレス(Hotmail)から再度送信したところ6アドレスに送信できず、翌7月25日午前12時頃に当該医師が送信できなかったアドレスの2名に電話確認したところ、操作ミスでメールアドレス内に数字表記があるアドレスの数字がズレていたため、最終的に送信した22名のうち正しいアドレスだった9名は送信され、間違ったアドレスのうち11名はエラーで戻ってきたが、2名については誤ったアドレス宛に送信されたことが判明した件について、担当した40代の男性医師(助教)に2月26日付で停職14日の懲戒処分を行ったというもの。研究責任者である50代男性の准教授は減給に、管理監督者である60代男性の教授は文書訓戒の処分を行った。

同学の懲戒審査委員会では、メール誤送信による患者情報の漏えいを引き起こした当該医師に対し、収集した患者情報を厳格に管理する責務があるにもかかわらず、個人情報が記載されたファイルを十分なセキュリティ対策を行わずメール添付をするとともに、送付先が正しいかどうかを確認するという基本作業を怠っていたことを重く捉え本処分を決定した。

同学では、現在審議中の附属病院臨床研究等調査委員会による調査結果等を踏まえて、教職員を対象に個人情報管理に関する指
導等を通じ、再発防止に取り組むとのこと。

《ScanNetSecurity》

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