三菱電機製「MELSECシリーズ」にDoSの脆弱性(JVN)
IPAおよびJPCERT/CCは、三菱電機が提供する「MELSECシリーズ」のMELSOFT交信ポート (UDP/IP) に、リソース枯渇の脆弱性が存在すると「JVN」で発表した。
脆弱性と脅威
セキュリティホール・脆弱性
MELSEC iQ-R、iQ-F、Q、L、FシリーズのMELSOFT交信ポートには、リソース枯渇の脆弱性(CVE-2020-5527)が存在する。この脆弱性が悪用されると、当該ポートにおいて処理が行われなくなり、サービス運用妨害 (DoS) 状態となる可能性がある。開発者によると、本脆弱性はシーケンス制御への影響がなく、DoS状態が終了すれば通信は正常状態となるため、アップデートやパッチの提供は行わないとのこと。
JVNでは、「ファイアウォールを設置し、ネットワーク経由の外部機器からのアクセスを制限する」「IPフィルタ機能を使用し、接続可能なIPアドレスを制限する」ことで、本脆弱性の影響を軽減できるとしている。
《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》