中国から届いた誤字脱字メール ~ 医療ISACの現状と課題 | ScanNetSecurity
2024.05.27(月)

中国から届いた誤字脱字メール ~ 医療ISACの現状と課題

2020年1月、医療ISAC 代表理事 深津博氏は、中国の医師仲間からコロナウイルス(COVID-19)についての注意喚起と情報交換のメールを受けた。しかし、その中にはタイプミスと思われる単語がいくつか含まれていた。

研修・セミナー・カンファレンス セミナー・イベント
医療ISAC 代表理事 深津博氏
医療ISAC 代表理事 深津博氏 全 11 枚 拡大写真
 2020年1月、医療ISAC 代表理事 深津博氏は、中国の医師仲間から新型コロナウイルス(COVID-19)についての注意喚起と情報交換のメールを受けた。しかし、その中にはタイプミスと思われる単語がいくつか含まれていたという。

 送信者の医師が、当局によるAI 検閲をパスするためメールに「virus」や「pneumonia(肺炎)」といった単語にわざと記号を挿入したりしていたからだ。

 深津氏による医療ISACの取り組みを紹介する講演(Security Days Tokyo 2020)は、そんなエピソードから始まった。深津氏は、情報統制はこのような弊害を生み、正しい情報共有を妨げ、リスクコントロールを台無しにするという。

医療ISACは、リアルなウイルスや伝染病ではなく、医療分野での情報共有を脅かすマルウェアやサイバー攻撃の情報共有やインシデント対応支援を行う。本稿では深津代表理事の講演から、医療ISACの国際動向や日本での成り立ちにはじまり、医療分野のサイバー攻撃の特徴、医療分野で多いセキュリティインシデントと国内事例、今後の課題などの概略をまとめる。

《中尾 真二( Shinji Nakao )》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 「mixi」に不正ログイン、個人データが第三者に漏えいしたおそれ

    「mixi」に不正ログイン、個人データが第三者に漏えいしたおそれ

  2. 岡山県精神科医療センターにランサムウェア攻撃、電子カルテのシステムで不具合

    岡山県精神科医療センターにランサムウェア攻撃、電子カルテのシステムで不具合

  3. 半数の中小企業経営者、セキュリティ対策の必要性「感じたことがない」

    半数の中小企業経営者、セキュリティ対策の必要性「感じたことがない」

  4. 2 時間後に気づいたサポート詐欺 ~ 大東文化大学 非常勤講師 PC に不正アクセス

    2 時間後に気づいたサポート詐欺 ~ 大東文化大学 非常勤講師 PC に不正アクセス

  5. インテンス運営「fofo」に不正アクセス、15,198 件のカード情報が漏えい

    インテンス運営「fofo」に不正アクセス、15,198 件のカード情報が漏えい

  6. 2023年にネットバンキングの不正送金が急増した理由

    2023年にネットバンキングの不正送金が急増した理由

  7. 日経225企業 9割 DMARC導入も「quarantine」「reject」設定は 26.8%、ワンクリック購読解除利用率は 77.7%

    日経225企業 9割 DMARC導入も「quarantine」「reject」設定は 26.8%、ワンクリック購読解除利用率は 77.7%

  8. メール誤送信後に隠蔽を行った25歳職員を懲戒処分(川崎市)

    メール誤送信後に隠蔽を行った25歳職員を懲戒処分(川崎市)

  9. Proofpoint Blog 37回「RSAカンファレンス2024:現地レポート」

    Proofpoint Blog 37回「RSAカンファレンス2024:現地レポート」

  10. 攻撃者のあの手この手、リアルな攻撃&リアルな現状を知る専門家が警鐘を鳴らす ~ JPAAWG 6th General Meeting レポート

    攻撃者のあの手この手、リアルな攻撃&リアルな現状を知る専門家が警鐘を鳴らす ~ JPAAWG 6th General Meeting レポート

ランキングをもっと見る