国連の自動車基準調和世界フォーラムでサイバーセキュリティの国際基準が成立(国土交通省) | ScanNetSecurity
2023.03.22(水)

国連の自動車基準調和世界フォーラムでサイバーセキュリティの国際基準が成立(国土交通省)

国土交通省は6月25日、国連の自動車基準調和世界フォーラム(WP29)第181回会合で乗用車のレベル3(システムの要請に応じて手動運転)自動運行装置とサイバーセキュリティの国際基準が成立したと発表した。

製品・サービス・業界動向 業界動向
レベル3自動運行装置の国際基準の概要
レベル3自動運行装置の国際基準の概要 全 1 枚 拡大写真
国土交通省は6月25日、国連の自動車基準調和世界フォーラム(WP29)第181回会合で乗用車のレベル3(システムの要請に応じて手動運転)自動運行装置とサイバーセキュリティの国際基準が成立したと発表した。

自動運転レベル3の自動運行装置の国際基準の主な要件としては、少なくとも注意深く有能な運転者と同等以上のレベルの事故回避性能を義務付ける。運転操作引き継ぎ警報を発した場合、運転者に引き継がれるまでの間、制御を継続する。運転者に引き継がれない場合はリスク最小化制御を作動させ、車両を停止させる。ドライバーモニタリングシステムやシステムの作動状態記録装置の搭載を義務付ける。

サイバーセキュリティ対策としてシミュレーション試験、テストコース試験、公道試験と書面審査を適切に組み合わせた適合性を確認することとする。

また、サイバーセキュリティとソフトウェアアップデートの国際基準の主な要件としては適切な組織体制の確保と車両の対策について設定した。

日本は、自動運行装置等の基準化に向けて、WP29傘下の専門家会議などで共同議長の役職を担い、官民オールジャパン体制で議論をリードしてきた。国内では2020年4月1日付けで今回の国際基準の成立に先行し、これと同等の内容の自動運行装置の基準を施行している。

自動運行装置とサイバーセキュリティの国際基準が成立

《レスポンス編集部@レスポンス》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 富士通 FENICS のネットワーク機器での不正通信、東京海上日動火災保険のメールデータが流出した可能性

    富士通 FENICS のネットワーク機器での不正通信、東京海上日動火災保険のメールデータが流出した可能性

  2. 浄化槽システム開発委託先でノートPC紛失「高度なセキュリティで漏えいリスクはない」と公表遅れる

    浄化槽システム開発委託先でノートPC紛失「高度なセキュリティで漏えいリスクはない」と公表遅れる

  3. Azure AD おまえもか、クラウド オンプレ両参加のデバイスに潜む危険

    Azure AD おまえもか、クラウド オンプレ両参加のデバイスに潜む危険

  4. 富士通 FENICS のネットワーク機器での不正通信、岩崎通信機グループのメールデータが流出した可能性

    富士通 FENICS のネットワーク機器での不正通信、岩崎通信機グループのメールデータが流出した可能性

  5. サイバー攻撃の動機 セキュリティ企業に恥をかかせる

    サイバー攻撃の動機 セキュリティ企業に恥をかかせる

  6. メールアドレス手入力ミス 統一地方選挙立候補予定者の個人情報誤送信、送信先音信不通

    メールアドレス手入力ミス 統一地方選挙立候補予定者の個人情報誤送信、送信先音信不通

  7. 富士通 FENICS のネットワーク機器での不正通信、京セラのメールデータの一部が外部流出した可能性

    富士通 FENICS のネットワーク機器での不正通信、京セラのメールデータの一部が外部流出した可能性

  8. 金沢大学同窓会員8,910件記録したUSBメモリ紛失するも暗号化済み

    金沢大学同窓会員8,910件記録したUSBメモリ紛失するも暗号化済み

  9. Microsoft OneNote形式のファイルを悪用した Emotet の新たな手口を確認

    Microsoft OneNote形式のファイルを悪用した Emotet の新たな手口を確認

  10. “判明した時点で第一報的公表を検討することが望ましい” ~「サイバー攻撃被害に係る情報の共有・公表ガイダンス」公表

    “判明した時点で第一報的公表を検討することが望ましい” ~「サイバー攻撃被害に係る情報の共有・公表ガイダンス」公表

ランキングをもっと見る