国連の自動車基準調和世界フォーラムでサイバーセキュリティの国際基準が成立(国土交通省) | ScanNetSecurity
2025.10.22(水)

国連の自動車基準調和世界フォーラムでサイバーセキュリティの国際基準が成立(国土交通省)

国土交通省は6月25日、国連の自動車基準調和世界フォーラム(WP29)第181回会合で乗用車のレベル3(システムの要請に応じて手動運転)自動運行装置とサイバーセキュリティの国際基準が成立したと発表した。

製品・サービス・業界動向 業界動向
レベル3自動運行装置の国際基準の概要
レベル3自動運行装置の国際基準の概要 全 1 枚 拡大写真
国土交通省は6月25日、国連の自動車基準調和世界フォーラム(WP29)第181回会合で乗用車のレベル3(システムの要請に応じて手動運転)自動運行装置とサイバーセキュリティの国際基準が成立したと発表した。

自動運転レベル3の自動運行装置の国際基準の主な要件としては、少なくとも注意深く有能な運転者と同等以上のレベルの事故回避性能を義務付ける。運転操作引き継ぎ警報を発した場合、運転者に引き継がれるまでの間、制御を継続する。運転者に引き継がれない場合はリスク最小化制御を作動させ、車両を停止させる。ドライバーモニタリングシステムやシステムの作動状態記録装置の搭載を義務付ける。

サイバーセキュリティ対策としてシミュレーション試験、テストコース試験、公道試験と書面審査を適切に組み合わせた適合性を確認することとする。

また、サイバーセキュリティとソフトウェアアップデートの国際基準の主な要件としては適切な組織体制の確保と車両の対策について設定した。

日本は、自動運行装置等の基準化に向けて、WP29傘下の専門家会議などで共同議長の役職を担い、官民オールジャパン体制で議論をリードしてきた。国内では2020年4月1日付けで今回の国際基準の成立に先行し、これと同等の内容の自動運行装置の基準を施行している。

自動運行装置とサイバーセキュリティの国際基準が成立

《レスポンス編集部@レスポンス》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 誤って全従業員に閲覧権限設定 ~ デンソーで Microsoft Power BI を利用したデータ分析

    誤って全従業員に閲覧権限設定 ~ デンソーで Microsoft Power BI を利用したデータ分析

  2. 「ランサムウェア被害ゼロ」電算システムが語る ChromeOS のセキュリティ設計とコスト優位性

    「ランサムウェア被害ゼロ」電算システムが語る ChromeOS のセキュリティ設計とコスト優位性PR

  3. 刑事告訴検討 ~ ヤマト運輸の元従業員が取引先企業に関する情報の一部を不正に持ち出し 2 社に流出

    刑事告訴検討 ~ ヤマト運輸の元従業員が取引先企業に関する情報の一部を不正に持ち出し 2 社に流出

  4. ランサムウェア犯が暗号化より優先する攻撃 ~ 攻撃多次元化 Barracuda 調査

    ランサムウェア犯が暗号化より優先する攻撃 ~ 攻撃多次元化 Barracuda 調査

  5. MBSD、情報セキュリティEXPO 初出展

    MBSD、情報セキュリティEXPO 初出展

ランキングをもっと見る
PageTop