FreeBSD の IPv6 ソケットにおける競合状態と Use-After-Free の脆弱性(Scan Tech Report) | ScanNetSecurity
2025.12.06(土)

FreeBSD の IPv6 ソケットにおける競合状態と Use-After-Free の脆弱性(Scan Tech Report)

2020 年 7 月に、UNIX 系 OS である FreeBSD に、管理者権限の奪取が可能となる脆弱性が報告されています。

脆弱性と脅威 エクスプロイト
https://www.freebsd.org/
https://www.freebsd.org/ 全 1 枚 拡大写真
◆概要
 2020 年 7 月に、UNIX 系 OS である FreeBSD に、管理者権限の奪取が可能となる脆弱性が報告されています。脆弱性を悪用されてしまった場合は、対象システムに一般権限での侵入に成功した攻撃者に、管理者権限を奪取されてしまいます。セキュリティパッチの適用により、対策してください。

◆分析者コメント
 脆弱性は FreeBSD のみではなく、Sony PlayStation 4 のような FreeBSD をベースとして開発された機器にも影響があります。幅広いバージョンの OS が当該脆弱性の影響を受けるため、攻撃者に侵入されてしまった場合に備えて、セキュリティパッチの適用により対策してください。

◆深刻度(CVSS)
[CVSS v3.0]
8.1
https://nvd.nist.gov/vuln-metrics/cvss/v3-calculator?name=CVE-2020-7457&vector=AV:N/AC:H/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H&version=3.1&source=NIST

◆影響を受けるソフトウェア
 FreeBSD の以下のバージョンが当該脆弱性の影響を受けます。

  + 12 系: r359565 未満
  + 12.1 系: r363026 未満
  + 11 系: r362975 未満
  + 11.4 系: r363026 未満
  + 11.3 系: r363026 未満

 バージョン 9 系の FreeBSD も当該脆弱性の影響を受けますが、セキュリティパッチの公開はありません。また、Sony PlayStation 4 のバージョン 7.02 未満も当該脆弱性の影響を受けます。

◆解説
 UNIX 系 OS として世界的に利用されている FreeBSD に、悪用により管理者権限の奪取が可能となるメモリ破壊系の脆弱性が報告されています。

《株式会社ラック デジタルペンテスト部》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. FortiGate の SSL-VPN 廃止受けた設定最適化サービス

    FortiGate の SSL-VPN 廃止受けた設定最適化サービス

  2. 191.4万件の個人情報が漏えいした可能性 ~ アサヒグループホールディングスへのランサムウェア攻撃

    191.4万件の個人情報が漏えいした可能性 ~ アサヒグループホールディングスへのランサムウェア攻撃

  3. 良知経営に不正アクセス、企業情報及び個人情報が流出した可能性

    良知経営に不正アクセス、企業情報及び個人情報が流出した可能性

  4. ゼネラルで使用していた端末から情報流出の可能性

    ゼネラルで使用していた端末から情報流出の可能性

  5. 病院業務へ影響なし ~ 順天堂大学にランサムウェア攻撃、女性スポーツ研究センター独自運用 NAS が被害に

    病院業務へ影響なし ~ 順天堂大学にランサムウェア攻撃、女性スポーツ研究センター独自運用 NAS が被害に

ランキングをもっと見る
PageTop