サイバー犯罪のグローバル損失は約100兆円、世界GDPの1%相当 ~ マカフィー・CSIS共同調査 | ScanNetSecurity
2024.04.24(水)

サイバー犯罪のグローバル損失は約100兆円、世界GDPの1%相当 ~ マカフィー・CSIS共同調査

マカフィー株式会社は12月8日、サイバー犯罪が世界経済に与える損害や水面下の影響について調査した「The Hidden Costs of Cybercrime(サイバー犯罪の隠れたコスト)」を発表した。

調査・レポート・白書・ガイドライン 調査・ホワイトペーパー
「The Hidden Costs of Cybercrime」
「The Hidden Costs of Cybercrime」 全 1 枚 拡大写真
マカフィー株式会社は12月8日、サイバー犯罪が世界経済に与える損害や水面下の影響について調査した「The Hidden Costs of Cybercrime(サイバー犯罪の隠れたコスト)」を発表した。

本レポートは、同社と米国の戦略国際問題研究所(CSIS)が共同で作成したもので、サイバー犯罪が世界のGDPの1%超に相当する1兆ドル(約104.6兆円)以上の経済損失を与えていると結論付け、これは世界的な損害額を約6,000億ドル(約62.7兆円)とした2018年の調査の1.5倍超となっている。また、経済的損失とは別の被害についても、対象企業の92%が金銭的損失では測れない影響を感じていると回答した。

同レポートでは、調査企業の92%がサイバーインシデントによる経済的損失やサイバーインシデント後に発生した労働時間の消失以外にもビジネスに悪影響が出ていると感じたサイバー犯罪の隠れたコストとして、「システムのダウンタイム」、「効率の低下」、「インシデント レスポンス コスト」、「ブランドと風評被害」を挙げている。

また、同レポートの国別結果に基づく日本に対する見解では、日本はダウンタイムが世界平均よりも1時間長く、関連コストが世界で最も高い(1,205,714ドル)ことが判明、ただし2019年度中にダウンタイムを引き起こすなどのセキュリティインシデントを経験しなかった企業が日本では40%と、世界平均の26%、米国の18%と比較すると、日本は犯罪者から攻撃対象とされる機会が比較的低い可能性が考えられる。

《ScanNetSecurity》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 訃報:セキュリティの草分けロス・アンダーソン氏 死去 67 歳、何回分かの生涯に匹敵する業績

    訃報:セキュリティの草分けロス・アンダーソン氏 死去 67 歳、何回分かの生涯に匹敵する業績

  2. 社員のセキュリティ意欲高める施策とは? 罰則は逆効果 ~ プルーフポイント「2024 State of the Phish」日本語版公表

    社員のセキュリティ意欲高める施策とは? 罰則は逆効果 ~ プルーフポイント「2024 State of the Phish」日本語版公表

  3. LINEヤフー委託先への不正アクセス、報告書を受け 2 度目の行政指導

    LINEヤフー委託先への不正アクセス、報告書を受け 2 度目の行政指導

  4. セキュリティにおける効果は実感できるのか ~ SECURITY ACTION 宣言「得られた効果はない」最多

    セキュリティにおける効果は実感できるのか ~ SECURITY ACTION 宣言「得られた効果はない」最多

  5. Acompany で 4 件の Google フォーム誤設定、最大 164 名の個人情報が閲覧可能に

    Acompany で 4 件の Google フォーム誤設定、最大 164 名の個人情報が閲覧可能に

  6. NDIソリューションズの RAG サービスに不正アクセス、個人情報を格納するサービスへの痕跡は確認されず

    NDIソリューションズの RAG サービスに不正アクセス、個人情報を格納するサービスへの痕跡は確認されず

  7. 笛吹市商工会へのサポート詐欺被害、調査結果公表

    笛吹市商工会へのサポート詐欺被害、調査結果公表

  8. スペシャリスト集結! マネーフォワード・ラック・富士ソフト・電通総研から学ぶ、脆弱性診断内製化の成功法則とは? AeyeScan 導入企業との公開対談

    スペシャリスト集結! マネーフォワード・ラック・富士ソフト・電通総研から学ぶ、脆弱性診断内製化の成功法則とは? AeyeScan 導入企業との公開対談PR

  9. 東芝テックが利用するクラウドサービスに不正アクセス、取引先や従業員の個人情報が閲覧された可能性

    東芝テックが利用するクラウドサービスに不正アクセス、取引先や従業員の個人情報が閲覧された可能性

  10. 「相鉄ポイント」引き継ぎで会員情報を取り違え、他の顧客の個人情報が閲覧可能に

    「相鉄ポイント」引き継ぎで会員情報を取り違え、他の顧客の個人情報が閲覧可能に

ランキングをもっと見る