病院も監査の標的、ライセンス監査で収益確保はかる切羽詰まったソフトウェアベンダ | ScanNetSecurity
2025.10.04(土)

病院も監査の標的、ライセンス監査で収益確保はかる切羽詰まったソフトウェアベンダ

新型コロナウイルスによる世界的な感染者急増に対処するため、医療機関は過度な負担を強いられている。そうした中、ソフトウェアベンダは病院をライセンス監査の標的にしている。

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病院も監査の標的、ライセンス監査で収益確保はかる切羽詰まったソフトウェアベンダ
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 新型コロナウイルスによる世界的な感染者急増に対処するため、医療機関は過度な負担を強いられている。そうした中、ソフトウェアベンダは病院をライセンス監査の標的にしている。

 「 IT 資産管理フォーラム( ITAM フォーラム)」の調査によると、ベンダは病院の監査を通じて収益の増加を図っているようだ。ITAM フォーラムは、ボーダフォン、ダンスケ銀行(編集部註:北欧のメガバンク)、P&G などをメンバーに数える。

 ITAM フォーラムの議長を務めるメロディ・アイェリは、パンデミックのさなかに多くの病院が監査を受けたと報告していることは憂慮すべきだと述べている。

 「国際的な医療緊急事態に病院をライセンス監査の標的にすれば、基本的に、病院が新型コロナウイルスによる被害を最小限に抑えようとする努力の妨げになる可能性があります。残念なことに、このようなベンダには適切な判断力が欠如していることが明らかです」とアイェリは指摘する。アイェリは、北米トヨタの IT 資産および構成管理のヘッドも務める。

 ITAM フォーラムの調査では、46 %の機関がパンデミック中、ベンダからの監査要求が実際に増加したと回答している。一方、回答者の50 %は監査のリスクが増加していると答え、12 %はリスクが増加するだろうと答えている。

 「ソフトウェアベンダはパンデミックの最中に、監査を密かな販売ツールとして使用すべきではない」そう、アイェリは言う。

《The Register》

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