警視庁が「ランサムウェア」の脅威と対策について解説、被害件数は一昨年の4倍増に | ScanNetSecurity
2025.11.07(金)

警視庁が「ランサムウェア」の脅威と対策について解説、被害件数は一昨年の4倍増に

 警視庁は5月2日、「マルウェア「ランサムウェア」の脅威と対策(脅威編)」を公表した。

調査・レポート・白書・ガイドライン 調査・ホワイトペーパー

 警視庁は5月2日、「マルウェア「ランサムウェア」の脅威と対策(脅威編)」を公表した。

 同庁によると、企業・団体等におけるランサムウェア被害の件数は、年々増加しており、2021年下半期は85件と、2020年下半期の21件と比べて約4倍となっている。企業規模別に2021年全体の被害件数を見てみると、中小企業が79件で54%を占め、大企業は49件で34%となっている。2021年に手口を確認できた被害について、犯行手口は二重恐喝が82件と85%を占めている。

 感染経路については、「VPN機器からの侵入」が41件で全体の約半数となる54%を占め、「リモートデスクトップからの侵入」が15件、「不審メールやその他添付ファイル」が5件と続いている。

 公表した同ページでは、ランサムウェアによる犯罪の特徴として、「RaaS(Ransom as a Service)」と呼ばれるビジネスモデルの使用や「二重恐喝」を挙げ、その仕組みを解説している。またランサムウェアの感染経路として、脆弱性を悪用して端末内に侵入し、ランサムウェアに感染させ、身代金を要求したサイバー犯罪「WannaCry」を挙げ、今後も新たな脆弱性が発見・公表されれば、犯罪者が悪用すると警鐘を鳴らしている。

 同庁では同時に、別ページで対策編も公表し、ランサムウェアによる被害に遭わない、または被害を最小限に抑える対策について解説している。

《ScanNetSecurity》

関連記事

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 犯行声明を把握 ~ アスクルへのランサムウェア攻撃

    犯行声明を把握 ~ アスクルへのランサムウェア攻撃

  2. 医師 サポート詐欺被害

    医師 サポート詐欺被害

  3. 飲酒し川崎市路上でGO TO SLEEP、午前3時 警官に起こされ HDD, USB, GIGA端末等の紛失を覚知した中学校教員

    飲酒し川崎市路上でGO TO SLEEP、午前3時 警官に起こされ HDD, USB, GIGA端末等の紛失を覚知した中学校教員

  4. Amazon 人材流出 ついに AWS をダウンさせる

    Amazon 人材流出 ついに AWS をダウンさせる

  5. 「能動的サイバー防衛」民間は何を協力すればいいのか? ~ Internet Week 2025

    「能動的サイバー防衛」民間は何を協力すればいいのか? ~ Internet Week 2025

ランキングをもっと見る
PageTop