JPCERT/CC 2022年第3四半期インシデント報告、フィッシングが71%を占める | ScanNetSecurity
2024.04.30(火)

JPCERT/CC 2022年第3四半期インシデント報告、フィッシングが71%を占める

 一般社団法人JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は10月20日、2022年7月1日から9月30日までの四半期における「インシデント報告対応レポート」を公開した。

調査・レポート・白書・ガイドライン 調査・ホワイトペーパー

 一般社団法人JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は10月20日、2022年7月1日から9月30日までの四半期における「インシデント報告対応レポート」を公開した。

 同レポートによると、同四半期にJPCERT/CCに寄せられたインシデント報告件数は13,564件で、前四半期(16,714件)から19%減少している。

 同四半期のインシデントの内訳は「フィッシングサイト」が71%、「スキャン」が18%となった。フィッシングサイトの報告件数は7,520件で、前四半期の8,088件から7%の減少に、前年度同期(6,311件)からは19%の増加となっている。内訳では、国内のブランドを装ったフィッシングサイトの件数は4,191件で前四半期の5,523件から24%減少、国外のブランドを装ったフィッシングサイトの件数は2,662件となり、前四半期の1,931件から38%増加している。

 同レポートによると、同四半期に報告のあったWebサイト改ざんの件数は695件で、前四半期の557件から25%増加している。同四半期では、正規の Web サイトに不正に WebShell を設置し、その WebShell を用いてEコマースサイトやメールサービスを装ったフィッシングサイトのコンテンツを設置したり、Webサイトに不審なサイトへの転送スクリプトを挿入する事例が複数報告されている。

 標的型攻撃に分類されるインシデントは、「不正なショートカットファイルをダウンロードさせる攻撃」「マルウェア FlowCloud を使用した攻撃」の2件。

《ScanNetSecurity》

関連記事

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 今日もどこかで情報漏えい 第23回「2024年3月の情報漏えい」なめるなという決意 ここまでやるという矜恃

    今日もどこかで情報漏えい 第23回「2024年3月の情報漏えい」なめるなという決意 ここまでやるという矜恃

  2. GROWI に複数の脆弱性

    GROWI に複数の脆弱性

  3. 雨庵 金沢で利用している Expedia 社の宿泊予約情報管理システムに不正アクセス、フィッシングサイトへ誘導するメッセージ送信

    雨庵 金沢で利用している Expedia 社の宿泊予約情報管理システムに不正アクセス、フィッシングサイトへ誘導するメッセージ送信

  4. 2023年「業務外利用・不正持出」前年 2 倍以上増加 ~ デジタルアーツ調査

    2023年「業務外利用・不正持出」前年 2 倍以上増加 ~ デジタルアーツ調査

  5. クラウド型データ管理システム「ハイクワークス」のユーザー情報に第三者がアクセス可能な状態に

    クラウド型データ管理システム「ハイクワークス」のユーザー情報に第三者がアクセス可能な状態に

  6. インターネット専用宝くじで当選本数の登録誤り、1 等 200 万円 10 本が 200 本に

    インターネット専用宝くじで当選本数の登録誤り、1 等 200 万円 10 本が 200 本に

  7. セトレならまちで利用している Expedia 社の宿泊予約情報管理システムに不正アクセス、フィッシングサイトへ誘導するメッセージ送信

    セトレならまちで利用している Expedia 社の宿泊予約情報管理システムに不正アクセス、フィッシングサイトへ誘導するメッセージ送信

  8. PlayStation公式になりすましたアカウントに注意喚起、個人情報要求DMも

    PlayStation公式になりすましたアカウントに注意喚起、個人情報要求DMも

  9. 社員のセキュリティ意欲高める施策とは? 罰則は逆効果 ~ プルーフポイント「2024 State of the Phish」日本語版公表

    社員のセキュリティ意欲高める施策とは? 罰則は逆効果 ~ プルーフポイント「2024 State of the Phish」日本語版公表

  10. メール誤送信事故多発で悪名高いドッペルゲンガードメイン「gmai.com」はどこの誰が保有しているのか?

    メール誤送信事故多発で悪名高いドッペルゲンガードメイン「gmai.com」はどこの誰が保有しているのか?

ランキングをもっと見る